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『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』

上田信『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』講談社学術文庫、2021年、kindle版 本書のスタンスを上田信氏が「はじめに 大海に囲まれた二つ帝国」に書いていた。海の女神である媽祖(まそ)についての話のあとになる。 「現在の歴史学には、大局...
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『水滸伝』(1972)

宮崎市定『水滸伝 虚構のなかの史実』中公新書、1972年、1993年14版 『水滸伝』は読んだことがない。人気があったのは1世代前までのことなのだろうか。北方謙三氏が書いているのであるから、今でも人気があるのだろう。新歌舞伎座で『新・水滸伝...
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『論より証拠』(1985)その4

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷 生涯読書計画を実践する五つの鍵 1.最初に無駄な設備投資をせよ 2.ひいきの著者を一人もて 3.読書は内容でなく味わい 4.解説書・入門書に気兼ねするな 5.できる限り嫉妬心を抑えよ 1.最...
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『論より証拠』(1985)その3

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷 以前読んだ時から3年半経って、振り返ることにする。 虚学のための五箇条 第一条 歴史物語に着目する。 第二条 人間性を知ること。 第三条 推理小説を読むこと。 第四条 日本人の感受性を知るこ...
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『南北朝』(2017)

林屋辰三郎『南北朝』朝日新書、2017年 書誌情報 著者のあとがきによると、1957年「創元歴史選書」、1967年「創元新書」、1987年「日本史論聚」第四巻(岩波書店)、1991年の朝日文庫」で刊行されてきた。新書版になったのは帯にある呉...
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『砂糖の世界史』(1996)

川北稔『砂糖の世界史』岩波ジュニア新書、1996年、2021年第41刷 サトウキビというと沖縄での黒糖作りを思い出した。製造過程を見たり、製糖事業の歴史を振り返ったパネルを見てそう遠くない話だと思った。本でも少し読んだかもしれないが、本書の...
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『埋もれた巨像』(1977)その2

上山春平『埋もれた巨像 国家論の試み』岩波叢書、1977年、1978年第2刷 著者の注文にしたがって、難渋したというⅡとⅢを読む。私は暇人である。 Ⅱ 法華寺の維摩 藤原鎌足が始めた維摩会が途絶えていたのを再興したのが藤原不比等である(『尊...
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『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』(2022)

山本芳久『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』NHK出版、2022年、kindle版 100分de名著の2022年5月放送のテキストをkindle版で読む。図版など電子版は著作権の関係でないものもあるという。しかし、大勢に影響はない。必要な...
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『埋もれた巨像』(1977)

上山春平『埋もれた巨像 国家論の試み』岩波叢書、1977年、1978年第2刷 本箱を整理していて出てきた本である。藤原不比等をテーマにした番組を見たので、確か、あったはずと連休に探したのであった。パラフィン紙が黒変してパラパラと落ちるので、...
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軽佻浮薄の勧め

谷沢永一『読書人の壺中』冬樹社、1978年 書誌情報 目次はあるが、まえがき、あとがきはない。これは谷沢永一の姿勢であるからよいとして、谷沢永一の読書論が最初に展開されるが、目次からは読み取れない。後続の書評のスタイルとは違うレイアウトのた...