『アリストテレスの政治思想』(2010)その1

Goinkyodo通信 読書時間
岩田靖夫『アリストテレスの政治思想』岩波書店、2010年、2020年第2刷
書誌情報
文献表、事項・人名索引が完備されている。2020年書物復権で復刊された。
岩田靖夫(1932-2015)は『ヨーロッパ思想入門』(岩波ジュニア新書、2003年)以来になる。
本書は「アリストテレスの政治思想の全体的構造の解明」(1頁)を意図している。アリストテレスの政治思想の基本原則から始まる。「それは、倫理の原則と政治の原則は同一である、という点である。なぜなら、倫理とは「人はいかに生きるべきか」という問への原則の提示であるが、人間が本質的に「共同体的動物(zôion politickon)」であるならば、この問は必然的に「人はいかなる共同体を作るべきか」という問において完結せねばならないからである」(同)。
明快な叙述である。『アリストテレスの政治思想』は『アリストテレスの倫理思想』(1985年)と対で読まれるべき本である。
仕事から帰って読み始めたが、体力が無いのか直ぐに眠くなってしまった。もう読書は楽しみでなくなるのだろうか。明らかにこれ以上は無理なので、休むことにする。

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