『ナポレオン フーシェ タレーラン』(2009)

Goinkyodo通信 読書時間

鹿島茂『ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815』講談社学術文庫、2009年、kindle版

鹿島茂氏のナポレオン3世を読もうと思い、その前にナポレオン、フーシェやタレーランも論じているので繋がりがあるのだろうと思って買ってみたが、副題の情念戦争の意味を把握していなかった。鹿島茂氏は3名を情念から論じていた。フランスの思想家シャルル・フーリエが情念を13段階に分けている。鹿島茂はそれをもとに10番目陰謀情念はフーシェで、11番目移り気情念はタレーラン、12番目熱狂情念はナポレオンに当てはめて論じているのだ。大胆な本と言わざるを得ない。素直にマルクスの本を読めば廻り道にならなかったが、タレーランの悲惨な少年期を読むというのもそれはそれでフロイト的な興味をそそられる。

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