『落日の豊臣政権』(2016)その4

読書時間

河内将芳『落日の豊臣政権秀吉の憂鬱、不穏な京都』吉川弘文館、2016年

天変地異と政権の動揺

恠異

三条河原の処刑が語られる。秀次事件で秀次一族が処刑されたのである。瑞泉寺に伺った時に、秀次一族の塚を見たが、語られる物語に悲しくなった記憶がある。

聚楽第も破却された後、降砂や降毛があったことが書きとめられている。

大地震

河内将芳氏は文禄地震余震の記録を義演准后日記・言経卿記・孝亮宿禰記をもとに表にしている。5ヶ月余り続いていた。この地震で東山大仏が破損した話は『秀吉の大仏造立』(2008年)で読んだばかりだった。伏見城(指月城)が崩れ、伏見城(木幡山城)が再建された。伏見城の再建にあたり、庶民の「退屈」(困りはてること)と「迷惑」(とまどうこと)は限界に近いものになっていた。

キーワード

#河内将芳 #京都 #歴史 #中世史

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