加島祥造『ひとり』淡交社、2012年2版
朝の茶を読みながら、独りで茶を点てる加島祥造氏を想像した。うまい茶を飲むのは大変なことだ。自然体でないと美味しくないという。バリから帰ってきたり、京都へ講演に行ったり何かと忙しい加島祥造氏の話を読んでいると、こころと向き合うことすら、一期一会に思えてくる。そして、南アルプスと中央アルプスを眺めてみたくなる。もう何年も長野や山梨へ行っていない。たまには甲府に行ってほうとうを食べて、南アルプスが見えるカフェでコーヒーを飲みたくなる。
加島祥造氏の『ひとり』を読むと山折哲雄氏の「ひとり」シリーズを思い出す。どうも老人は忙しい点で共通している。
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