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読書時間

『読書とは何か』(2022)その3

三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』河出新書、2022年三中信宏氏は「私は基本姿勢として「脚注・文献リスト・索引」がそろっていない本は問題外の外」(p.98)という立場である。「小説やエッセイでもない限り、そういう本は読むに値し...
読書時間

『読書とは何か』(2022)その2

三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』河出新書、2022年プロローグでやられたので、第1章 知のノードとネットワークを読む。ここは総論の位置付けであり、著者は「読書」を「一種の狩り」と考えており、キーワードがサンプル、ノード、ネッ...
読書時間

『読書とは何か』(2022)にやられた。

三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』河出新書、2022年書誌情報『読む・打つ、書く』(東京大学出版会、2021年)の子孫本である(p.127、p.267)。編集者は高野麻結子氏である。目次も節まであり、文献リスト[各章和英別]、...
読書時間

『中動態の世界』(2017)

國分功一郎『中動態の世界 意識と責任の考古学』医学書院、2017年書誌情報本書は医学書院の雑誌『精神看護』に2014年1月号から11月号まで掲載された連載「中動態の世界」がもとになっている。担当が石川誠子氏であったことや、本書の編集者が白石...
書籍目録

2022年02月購入図書(その8)

如月が終わる。体調は思ったより回復していないと感じたのは、鎌倉まで行こうと思って駅に行ったら、電車が遅れて混雑していたので、次の駅で降りてやめにしてしまったことがあったからだ。長い時間立っていることにふと不安を覚えたのである。もっとも、北鎌...
書籍目録

2022年02月購入図書(その7)

如月の終わりに本を箱に仕舞いながら、物理的な限界を終えていることに気がついた。外部倉庫に出すため10箱詰めても、本が箱に収まらないで箱の上に平積みされている。流石に、今後出る本は電子書籍にして、紙は我慢するしかないかもしれない。いくらやって...
書籍目録

2022年02月購入図書(その6)

如月も平年より暖かい終盤となる。(購入後記)諸子百家から朱子学までが、中国哲学で聞いたことがある範囲なので、現代の新儒家までというサブタイトルに惹かれて購入したと正直に書いておく。後で、なんのために買ったかわからなくなるのは困る。というのも...
古都を旅する

喫茶ソワレ

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」女優・タレントの村井美樹氏の2回目は「喫茶ソワレ」でした。東郷青児の作品で有名でしたが、池野禎春の木彫刻は知りませんでした。ここは舞妓さんの選択だっからなあと言い訳する。プラス1はフランソワ喫茶室...
散歩時間

隅田川堤の桜

すみだ郷土文化資料館 企画展 隅田川堤の桜 2022年2月19日(土)〜5月15(日)展示を見ていくと墨堤という言い方が、荻生徂徠の弟子の服部南郭の漢詩に始まるような解説があった。隅田川は「隅」で「墨」ではないのにややこしいと思っていた。「...
断片記憶

本物の歴史を読む

歴史は現在及び未来を考えるために必要不可欠なものである。だから、漫然と読んでも仕方がない。対象は限りなくあるが、持ち時間は限られている。自分のしたいことに絞らなければ、たどり着けないのであるから、古文書を読むための、知識と経験を積み重ねる方...
書籍目録

2022年02月購入図書(その5)

如月も後半戦は速い。(購入後記)今回の購入は占いと考えている。今後の読書のあり方を決めることになるかもしれない。読まないのであれば、その分野は片付けてしまう。そんなことを目論んでいる。論理実証主義が目的を達成できずに、形而上学は生き延びてい...
断片記憶

「複写時代の仕事 鼎談」(1972)

寺山修司(司会)、横尾忠則、高松次郎「複写時代の仕事 鼎談」『季刊フィルムNO.12』フィルムアート社、1972年7月Le Petit Parisienで誰かから借りた雑誌をオーナーさんが見せてくれた。特集がメディアの共有と複写の思想で、鼎...
ひととき

149「地蔵が覗く」千宗室

2022年3月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「地蔵が覗く」というタイトルでした。不思議なタイトルですね。家元が下鴨を散歩していたときの話のようです。稲荷の祠がある路地を左右どちらに進むか迷って左に進むと視線を感じた...
読書時間

『日本の紙』(1967)

寿岳文章『日本の紙』吉川弘文館、1967年、1978年第4版寿岳文章の文体が古いという話を石川さんと旬菜佐とうで酒を飲みながらしていた。若い世代には読みにくいだろうという話だ。漢語を遣わなくなったことが大きい。我々が読んできた本は古い時代の...
古都を旅する

壬生寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」女優・タレントの村井美樹氏の1回目は「壬生寺」でした。壬生寺保育園の出身だそうです。壬生狂言を観る時、保育園が目に入っていました。壬生寺で気になっていたのは、創建千年を記念した千体仏塔(1989年...