隅田川堤の桜

散歩時間
すみだ郷土文化資料館 企画展 隅田川堤の桜 2022年2月19日(土)〜5月15(日)
展示を見ていくと墨堤という言い方が、荻生徂徠の弟子の服部南郭の漢詩に始まるような解説があった。隅田川は「隅」で「墨」ではないのにややこしいと思っていた。
「みやこどり」第63号2022年2月の企画展の紹介記事を読むと、桜が四代将軍徳川家綱の時代に、常陸国桜川から桜種を求め植えられたと「墨堤植桜の碑」(浜村大解)に記されているが、再検討されていないという。資料館学芸員の福澤徹三氏は桜川の史料で最も古い桜に関する史料は宝暦9年(1759)のもので、江戸時代の隅田堤史料にも触れられていないという。出典が不明だと言っているのだ。一方で八代将軍徳川吉宗の植桜については、史料的な裏付けがあるとしている。隅田堤の桜がどのように植樹されたか実は確定していないということがわかる。
浮世絵を見ると墨堤の桜が満開の景色であるが、浮世絵に描かれた桜が描いた時期のものであっても、最初の桜がどうだったのかついては知りようもない。
レファレンス共同データベースでも同じようなことが問われていた。「隅田川の桜はいつ、誰が植えたのか」と。
寛永年間説や諸説あるとしている。

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