Goinkyodo

読書時間

『昭和とは何であったのか』(2008)

子安宣邦『昭和とは何であったか』藤原書店、2008年子安宣邦氏の読書論である。書評は本が刊行された時分になされるものであるが、古書となった遥か昔の本でも出会った瞬間に邂逅は訪れる。日本近代を批判的に検討する著者が、研究のための資料を求めて古...
読書時間

『現代支那論』(1939)

尾崎秀実『現代支那論』岩波新書、1939年、2018年第5刷だいぶ印字がかすれている。刷数は重ねていないが、年月が経ったせいなのだろうか。戦前に書かれた本なので、漢字仮名とも旧漢字旧仮名遣である。少し経てば目が慣れてくる。ジャーナリストらし...
読書時間

『祇園祭と戦国京都』(2007)その2

河内将芳『祇園祭と戦国京都』角川叢書、2007年現在の祇園祭をアップデートしたあとで、戦国時代の祇園祭の話に戻る。本書は戦国時代の祇園祭のイメージが「権力に抵抗する民衆の祭礼」と受け取られていることについて疑問を投げかけた書である。このイメ...
断片記憶

暑中見舞い

こう暑い日が続くと冷たいものが欲しくなる。HINO BREWINGの2019年新作のBAKA LAGERと定番のYAREYARE ALEで元気になろう!#滋賀 #三十三間堂 #団扇
読書時間

『祇園祭と戦国京都』(2007)

河内将芳『祇園祭と戦国京都』角川叢書、2007年思えば河内将芳氏の本は京都に行った時に買ってきた。ふたば書房京都駅八条口店の展示が見やすかったせいでもあった。祇園祭というと、朧谷寿先生のお話を町家で聴くのが楽しみだったが、仕事が変わってから...
読書時間

『京の路地を歩く』(2009)

高沢英子『京の路地を歩く』未知谷、2009年著者の高沢英子氏の出身は伊賀上野です。伊賀でも路地を「ろおじ」と発音するのは関西弁というより京ことばのようです。伊賀は京ことばに近いとのことでした。京都人ではないので、京都の行事に関心を持って見聞...
散歩時間

企画展「黄檗(OBAKU)ー牛頭山弘福寺の絵画と墨跡ー」を見る

墨田区教育委員会編『墨田区文化財叢書第八集 牛頭山弘福寺の絵画・墨跡』2019年すみだ郷土文化資料館で「黄檗」が三期に分けて展示される。第1期の最終日に見に行った。第1期 2019年7月20日(土)〜28日(日)第2期 2019年7月31日...
書籍目録

2019年7月購入図書

す2019年7月購入図書七月は文月である。花火を前に本の片付けの月でもあり、和本の虫干の月でもある。今月の本の購入はここ数年はタブーになっている。(購入後記)マキァヴェッリは買う予定でなかったけど、早めに帰った時に本屋に寄ってしまい買ってし...
書籍目録

2019年7月購入古書

2019年7月購入古書文月は花火の月なので、本の片付けが問われる。したがって、なるたけ買わないようにすると言っているが、購入図書を合わせるとどうも言い訳しなくてはならないような買いっぷりである。油断していると、本箱が崩れだすのだ。(購入後記...
書籍目録

2019年7月書籍往来

2019年7月書籍往来7月はマキァヴェッリの本を読み返したりして、結局は遊んでしまい、本の片付けが進まなかった。こういうのが心の重荷になって秋に体調が崩れなければいいと思っている。普段の仕事で、ノートパソコンを使っているとついつい画面を見て...
断片記憶

吉田健一の書

高橋真名子氏が「父の書斎」を岩波書店の『図書』(2019年7月号)に書いていた。故高橋英夫の書斎に「梅一枝已催春」と書かれた吉田健一の書が掛かっていたが、直筆でなく工芸版だという。ヤフオクでみたら、色紙が出ていた。思うに余りありがたがるよう...
読書時間

『哲学の旅から』(1979)

上山春平『哲学の旅から』朝日選書、1979年上山春平が自身の哲学の旅を振り返っている。「山城と国家論」は未完に終わったが、「徳川幕府の成立に先行する四世紀間の山城の歴史を、律令国家の確立に先行する数世紀間の古墳の歴史に対応させてみたい思いに...
断片記憶

Teishinkoki をパラパラしている

Joan R. Piggot , Yoshida Sanae, Teishinkoki : The Year 939 in the Journal of Regent Fujiwara no Tadahira, 2010. CORNELL ...
読書時間

谷川健一『白鳥伝説』(1985)

谷川健一『白鳥伝説』集英社、1985年谷川健一の4部作といわれる本の1つ。どの順に読むのがいいかは普通は発行順だと思う。しかし、読み手の事情もある。『青銅の神の足跡』はすでに読んでいる。内容の細部は忘れたが、西日本の話だった思う。4部作の内...
ひととき

奈良その奥から 10「旅は神事なり」

奈良その奥から 10「旅は神事なり」岡本彰夫 『ひととき』2019年8月号元春日大社権宮司の岡本彰夫氏が「旅は神事なり」について『ひととき』2019年8月号に書いていました。「春日サンは遠く、常陸国鹿島の宮居より、白鹿を召され、柿の木を鞭と...