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ひととき

118「日陰を駆ける」千宗室

ひととき 2019年8月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「日陰を駆ける」というタイトルでした。去年の夏は暑くて、家元がジョギングするときは日陰から日陰を目指して駆けたそうです。ゼイゼイと息する音が聞こえてきそうですね...
断片記憶

我慢できない

綜合文藝同人 右左見 第四号 令和元年 春夏号特集は「我慢できない」でした。どうやら、我々は農耕社会で我慢することを覚えることになったようだ。しかし、我慢が我々の精神を崩壊させるまでになった今、我慢しなければならないようなものは本当にあるの...
断片記憶

図録とは何か

図録が今の形になったのはいつなのだろうか。展覧会の主催者の挨拶があり、展示の目的が語られて、学芸員か専門家による最近の研究成果の紹介があり、出展目録がついて、気の利いた図録なら、英語での説明も付いてくる。広辞苑無料検索で「図録」を引くと、「...
断片記憶

撤退戦を戦う

撤退戦ということで、昨日の話の続きと思われた方には済まないが、テーマからして本の内容ではなく本の片付けの話である。梅雨空にモチベーションの上がらない日々が続く。本を整理することは、その分野から撤退することを意味する。また、時期をみて巻き返せ...
視聴時間

『虎口からの脱出』(1986)再読

影山民夫『虎口からの脱出』新潮社、1986年、1987年第5刷S・L・トンプソン、高見浩訳『A-10奪還チーム 出動せよ』(新潮社、1982年)を読んだ影山民夫が書いた冒険小説だ。読んだと思うがすっかり忘れている。献辞が「あの酒場で出会った...
読書時間

『「近代の超克」とは何か』(2008)

子安宣邦『「近代の超克」とは何か』青土社、2008年第3刷「近代の超克」は文學界の座談会「近代の超克」(1942年9月10月号)だけでなく、中央公論の座談会「世界史的立場と日本」(1941年1月号、4月号、18年新年号)を含めた広い概念と竹...
読書時間

『ボビー・フィッシャーのチェス入門』(1974)再読

ボビー・フィッシャー、東公平訳『ボビー・フィッシャーのチェス入門』河出書房新社、1974年、1995年第25刷本の片付けをしていて出てきた懐かしい本。ページの裏に答えがある構成になっていて、最後まで読むと、本を逆さまにして続きが始まるという...
断片記憶

本を読まずに過ごす休日

本を手にしない一日を過ごした。病院で本が読めない時間を経験したことを思い出す。その時はラジオとCDのお世話になった。そのCDプレーヤーも本の片付けで出てきた。危険物の日に処分することになる。活字中毒と昔は言ったが、今の人はSNS中毒だろう。...
読書時間

『近代の超克』(1979)版を読み返す

河上徹太郎、竹内好『近代の超克』冨山房百科文庫、1979年、2010年第11刷松本健一の解題によれば、第Ⅰ部の知的協力会議 座談会「近代の超克」(1942年)から第Ⅱ部は竹内好の論文「近代の超克」(1959年)は「思想としての「近代の超克」...
読書時間

『マキァヴェッリ 『君子論』をよむ』(2019)

鹿子生浩輝『マキァヴェッリ 『君子論』をよむ』岩波新書、2019年戻ってくるところはマキァヴェッリである。この政治思想家は誤解され続けていると著者の鹿子生浩輝氏はいう。その原因は「マキァヴェッリの置かれていた歴史的状況や彼が取り組もうとして...
読書時間

『鮨屋の人間力』(2007)

中澤圭二『鮨屋の人間力』文春新書、2007年四谷のすし匠の主人の鮨屋修行の本である。買ってから放置すること久しかった。たまたま、本の片付けの日に、若者が本棚に見つけた。どうにか雪壁のように本棚の前に積まれている段ボールを一列分移動したので、...
読書時間

『奈良の寺 ー世界遺産を歩くー』(2003)

奈良文化財研究所編『奈良の寺 ー世界遺産を歩くー』岩波新書、2003年、2007年第13刷第一次大極殿は2010年平城遷都千三百年に復元したというから、この本の時は建設中だった。朱雀門はできていたので、近鉄京都線で近鉄奈良に向かうと朱色の門...
四都手帖

四都手帖2019年08月【編集中】

四都手帖2019年08月【編集中】2019年08月の私的な愉しみと記憶八月は葉月という。五条坂陶器まつりがやっと土曜日に重なったけど、知り合いが出店しなければ意味がなかったりする。お盆は相方がいないし、舞妓さんもお休みなので、最近はとんとご...
東都手帖

東都手帖2019年08月【編集中】

東都手帖2019年08月【編集中】2019年08月東都散歩のための私的な愉しみと記憶葉月は学会以外は普通に仕事してるので、土日に行くような展覧会があればと思う。温度差に弱くなっているので、どこにも行かないかもしれない。特別企画 奈良大和四寺...
視聴時間

『綾傘鉾地囃子(棒振り囃子)』の記憶

綾傘鉾 『綾傘鉾地囃子(棒振り囃子)』43分38秒霰天神山のお札売りのわらべ唄を聴いてあっけに取られたので、綾傘鉾もそうなのかと思ったが、なんと43分である。伝統的な祇園囃子であった。綾傘鉾は棒振り踊りで有名だ。だんだん記憶が蘇ってきた、宵...