『虎口からの脱出』(1986)再読

視聴時間

影山民夫『虎口からの脱出』新潮社、1986年、1987年第5刷

S・L・トンプソン、高見浩訳『A-10奪還チーム 出動せよ』(新潮社、1982年)を読んだ影山民夫が書いた冒険小説だ。読んだと思うがすっかり忘れている。

献辞が「あの酒場で出会ったすべての人々に」となっており、酒場でたたいた軽口から本になったことが分かる。

1928年の張作霖爆殺事件から始まる本書と、最近読み始めた昭和の歴史が交錯する。影山民夫が勉強して書いていることが読み取れる。空想だけで書くには事件が事件だけに難しい。しかし、上手い解決方法を考えたものだ。

影山民夫の参考文献を見ると、目にしたことのある本があった。彼が本を書いた時期に近い本である。草柳大蔵『実録・満鉄調査部 上下』(朝日新聞社、1979年)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました