読誦 西国第三十二番札所観音正寺『西国三十三所観音霊場 御詠歌』ビデオ,ファーム、2008年、CD58分
繖山(きぬがささん)観音正寺に林道が通る前は1,200段の石段を登らなければたどり着けなかった。西国三十三所の中でも最難所だったから、巡礼者のために山上からスピーカーで御詠歌を流して励ましていたという。白洲正子も石段を登ったことを『西国巡礼』(講談社文芸文庫、1999年)で書いていた。私はタクシーを使ったので、タクシーを待たせて林道を歩いて楽にお参りできた。白檀でできた本尊の香りが強かったことを思い出した。1993年に火事で本堂が燃え本尊千手観音立像が焼失したのを、2004年に再建時にインドから白檀を入手して千手観音坐像を造立したという。
読誦とは暗唱していることを言う。このCDは岡村瑞應住職(2015年没)が覚えている御詠歌の節を録音して作られた。訪れた時に白檀の匂い袋とともに買い求めたものだ。
BGMシリーズを展開することになりそうな気がする。
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