Teishinkoki をパラパラしている

断片記憶

Joan R. Piggot , Yoshida Sanae, Teishinkoki : The Year 939 in the Journal of Regent Fujiwara no Tadahira, 2010. CORNELL East Asia Series

『貞信公記』は『貞信公御記』ともいうが、CORNELL大学の本は『貞信御記』だった。藤原忠平の日記である。本書は天慶二年(939)の日記の英訳である。日本語で一年分の日記を読み、英訳を読んで、英語の注で確認するが、そもそも、読み取るには背景知識がないと難しい。注65もThe meaning of this reference is not clear. などとすげない。

天慶二年正月二日 春日社鳴ずること撃鼓の如し。波乱の年の始まりだ。地震の記事も散見される。

二月十二日 (平)将門を問い召すべき使いの事

平将門の記事はこれしかない。この年に反乱を起こし「新皇」を称したが、注29では翌年に討たれることまで書いてある。藤原忠平の天慶二年の日記には乱のことは載っていない。

天慶二年の暮れの十二月十七日は(藤原)純友を召し上げることを命じたことが書いてある。廿一日は純友の事で(藤原)明方,(伴)彦真・(平)安生を早く遣わすことが書いてある。廿六日には、藤原子高朝臣が摂津国で純友の兵士に捕らえられたと子高の従者から報告を受けている。

夏休みは英語と古文をパラパラしている。

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