読書時間

「イデアの超越」を読む

納富信留「イデアの超越 ーー魂の変容と現実の開示ーー」『思想』2015年9月号、岩波書店 納富信留氏が「イデア論」とは何かと迫っている。 「プラトンの「イデア論」は今日、現実無視の陳腐なドグマ、そんな風に思われている。とりわけ、ニーチェが提...
読書時間

『英語の思考法』(2021)

井上逸兵『英語の思考法 ーー話すための文法・文化レッスン』ちくま新書、2021年 文化的なアプローチで英語を捉えることを教えてくれるユニークな本である。 基本は帯にあるとおりである。1.英語は「独立」志向2.英語は「つながり」を好む3.英語...
読書時間

『管理される心』(2000)

A.R.ホックシールド、石川准・室伏亜希訳『管理される心 感情が商品になるとき』世界思想社、2000年、2020年第12刷 サービス産業に従事する人々が全て感情を管理することが求められているわけではないであろう。客室乗務員が分析対象になって...
古都を旅する

平城宮跡

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」生命科学者の仲野徹氏の1回目は「平城宮跡」でした。大極殿をバックに素敵な笑顔の大阪大学大学院教授の仲野徹氏でした。やはり、この草むらから大極殿が一つ建つ景色を眺めるのはどことなく寂しい。朝堂院とい...
断片記憶

東京オリンピック開幕

ブルーインパルスが5色の帯を引いて上空を飛び去っていった。開会式である。1998年長野オリンピックの時は仮設スタジアムにいた。浜松基地から飛び立ったブルーインパルスがいきなり飛んできて5色のスモークがしばらく上空に漂っていた。五輪には見えな...
断片記憶

蝉の鳴く夏

梅雨が明けて、蝉が出てくるようになった。暑苦しく聴こえるところまではいっていない。本も読みっぱなしでは何も残らないが、夏の暑さでどうでも良くなる。音楽にも集中出来ないし、移り気な読書より、らじる★らじるを聴いている時間が長くなった。もっとも...
ひととき

城下町・金沢の麗しき発酵文化

ひととき2021年8月号の特集で小倉ヒラク氏が訪ねた金沢の町は懐かしさを感じた。ひがし茶屋街より車で5分の大桶町のやちや酒造は風情がある。ひがし茶屋街の福光屋ひがしで加賀鳶や福正宗を試飲するのは最高だね。金沢ブルワリーでスタウト飲んで、翌日...
ひととき

142「この町の戦争」千宗室

2021年8月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「この町の戦争」というタイトルだった。家元が散歩で堀川通から西へ行くので余計な想像をしてしまった。西陣空襲については「不発弾が一発落ちた」という程度で正しく伝わっていない...
読書時間

『改訂祇園祭と戦国京都』(2021)

河内将芳『改訂祇園祭と戦国京都』法蔵館文庫、2021年 河内将芳氏が角川叢書で載せられなかった図表を文庫版に入れていた。一般書の決定版になる。現代の祇園祭も紹介しており、祇園祭のイメージの形成 図表は関連するところが収録されていた。表1 明...
断片記憶

はてなブログ

はてなブログを素で使ってきたのは、記録することが主目的であったから、機能を調べていなかった。iPadで使う限り、不便さは感じていなかった。それが、iPhoneだけで作業するとなれば、不便なことが出てきた。まず、一覧は過去の記事を登録すると更...