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『語りかける花』(1992)その2

志村ふくみ『語りかける花』人文書院、1992年、2010年第19刷『語りかける花』(1992年)を読んでから3年が経過した。嵯峨天皇の嵯峨山上陵はまだ行けてない。後宇多天皇の蓮華峯寺陵にも行けていない。こういうネガテイブな書き方をすると自分...
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『自衛隊のメンタル教官が教えてきた自身がある人に変わるたった1つの方法』(2016)

下園壮太『自衛隊のメンタル教官が教えてきた自身がある人に変わるたった1つの方法』朝日新聞出版、2016年課題図書だったので、さわりだけメモしておきます。自信は記憶に基づいたイメージだと著者はいいます(P24)。体験や課題に対するイメージとの...
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『京都を包む紙』(2007)

井上由美子、村松美賀子『京都を包む紙』アノニマ・スタジオ、2007年グラフィックデザイナーの井上由美子氏が8年間かけて集めた包装紙と村松美賀子氏が訪ねたお店の話からなる本です。話は大極殿本舗の栖園で琥珀流しを食べるところから始まります。葡萄...
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『平安京遷都』(2011)

川尻秋生『シリーズ日本古代史⑤平安京遷都』岩波新書、2011年そういえば、『日本後紀 上』(2006年)を読んでいて、平安京遷都が知りたくなったと書いた。川尻秋生氏の新書を読んで平安京の成立あたりの参考文献に手を出してみたくなる。となると名...
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『京都のいちねん』(2011)

小林由枝『京都のいちねん わたしの春夏秋冬』角川書店、2011年私に京都の歩き方を教えてくれた著者が京都の二十四節気を絵と文で綴った本です。「3月15日、嵯峨釈迦堂の名で知られる清凉寺で「涅槃会」が厳修されます」という書き出しと、お松明の絵...
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『アール・デコの館 旧朝香宮邸』(1993)

増田彰久、藤森照信『アール・デコの館 旧朝香宮邸』ちくま文庫、1993年本書は1984年に三省堂より刊行されたものを1993年にちくま文庫としたものだ。写真家の増田彰久氏が撮った写真が素晴らしい。建築探偵の藤森照信が文を書いている。1925...
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『源義経』(2004)

上横手雅敬『源義経』平凡社ライブラリー、2004年上横手雅敬(うわよこて まさたか)氏の文章は分かりやすかった。初めて読んでスッキリ頭に入るのは、余計なことを言わないことによるのだろう。源義経の話はどちらかというと伝説ばかり聞かされてきたの...
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『シーボルト 日本植物誌』(2007)

大場秀章監修・解説『シーボルト日本植物誌』ちくま学芸文庫、2007年1.シーボルトの来日経緯本書はまずシーボルト来日の経緯を述べる。1796年生まれのドイツ人シーボルトが大学で医学を修め開業医となったこと、その後、オランダの東インド植民地に...
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『SPRINT最速仕事術』(2017)

ジェイク・ナップ、ジョン・ぜラツキー、ブレイデン・コウィッツ、櫻井祐子訳『SPRINT最速仕事術』ダイヤモンド社、2017年第2刷課題図書をAction for Readingの対象にしたので、すっかり読んだ気になっていた。パラっとめくった...
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『仕事の哲学』(2003)

P.F.ドラッカー、上田惇生訳『仕事の哲学』ダイヤモンド社、2003年ドラッカー名言集である。奇しくも仕事をテーマとした本を2冊箱の中から取り出したのだけれど、200余りの名言集は上田惇生氏が選んで訳し直したという。ということは日本語版だけ...
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『プロフェッショナルの原点』(2006)

P.F.ドラッカー、ジョセフ・A・マチャレロ、上田惇生訳『プロフェッショナルの原点』ダイヤモンド社、2006年ドラッカーの本は研究所に残した2冊(金言と課題図書)以外はブックオフで寄付したか大学院へ行ったものと思っていたら、外部倉庫に少し残...
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『日本アルプス登攀記』(1995)

ウォルター・ウェストン、三井嘉雄訳『日本アルプス登攀記』平凡社東洋文庫、1995年、1999年第3刷英国のアルパイン・クラブが所蔵するウォルター・ウェストンのフィールド・ノートを翻訳したもの。4年分の記録である。1894年ホリデイ・ツアー1...
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『倭の五王』(2018)を読む

河内春人『倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア』中公新書、2018年1. 中国の史書に倭国の空白がある理由古代の日本を知る手掛かりが中国の史料にあるが、満遍なくあるわけではなくて、三世紀の『三国志』魏書・烏丸鮮卑東夷伝倭人条と五世紀の『宋書...
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『日本石造物辞典』(2012)

日本石造物辞典編集委員会編『日本石造物辞典』吉川弘文館、2012年大野寺の石造物について、宋人の石工のことを以前に書いたが、年代が気になっていたので、『日本石造物辞典』(2012年)を調べてみた。外部倉庫からご帰還していたのであった。『南都...
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『西南戦争』(2007)

小川原正道『西南戦争 西郷隆盛と日本最後の内戦』中公新書、2007年西南戦争の通史である。明治六年の政変から始まる。去年は明治維新を考える書物が相次ぎ出て、私もいくつかを手にした。明治維新から150年がいわれたので今年は151年目となる。こ...