『藤原彰子 天下第一の母』(2018)

読書時間

朧谷寿『藤原彰子 天下第一の母』ミネルヴァ日本評伝選、2018年

1.凡例情報

本書に凡例はないので、情報を取りまとめておく、選書の参考にされたい。

本書は「ミネルヴァ日本評伝選」のシリーズの一般書である。

「漢文史料は読み下し文とし、現代仮名遣いを旨とした」(P11)。

引用文献、あとがき、略年譜、事項索引、人名索引と揃っていて何も言うことはない。

図版一覧の46ある図のうち朧谷先生の撮った写真11枚を見ても、現地は過去と違っているとはいっても見に行きたくなる。

しかし、文字が9ポイント以下であるので、今の私には辛い。ルビが読めない。購買方針としても10ポイント以上又は電子書籍にしたいと考えているので、しばらく買う本は絞られる。手元の本をめくることになる。

2.本文

本文は7章316頁からなる。

藤原道長の嫡女の藤原彰子に興味を抱いて調べたとあとがきに書いてあった。いったい何に興味を持たれたのだろうか。藤原彰子とはどのような人物なのだろうか。本書を読む動機はその辺りにある。それにしても火事が多い平安京であることが目次を読んだだけでも分かる。

藤原彰子の名前をどう読むのか。この時代の常として女性の名前の読み方は確立していない。したがって、朧谷先生はルビを振られていない。有識読みに従えば「しょうし」と音読みすることになる。人名索引に藤原彰子の立項がないことに気がついた。そうだったのかと納得する。この本は藤原彰子の評伝であった。このあたりはwordで作るとものすごく変な索引になりそうである。まあ、人物伝を書くこともないので気にするところではないのであるが。

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