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『鎌倉幕府』(2004)その2

石井進『日本の歴史(7)鎌倉幕府』中公文庫、1974年、2004年改版、2018年改版第6刷 石橋山古戦場は東海道線の根府川駅と早川駅の間にある。敗れた頼朝らは後退して根府川より西の土肥(湯河原)の椙山(すぎやま)に隠れた。土肥椙山巌窟は神...
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『荘園』(1998)

日本歴史学会編集、永原慶二『荘園』吉川弘文館、日本歴史叢書新装版、1998年、2008年第3刷 途中まで読んで付箋が貼ってある。 「歴史教育の場でも、一般の日本歴史好きの人びとのあいだでも、荘園はいつでももっとも難解なテーマだ、というのが定...
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『日本の歴史(7)鎌倉幕府』(2004)

石井進『日本の歴史(7)鎌倉幕府』中公文庫、1974年、2004年改版、2018年改版第6刷 五味文彦氏の解説を読む。 「本書は啓蒙書・一般書でありながら、それまでの学問の水準を大きく越え、叙述の面でも優れていることから、以降の鎌倉時代の通...
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『日本の中世国家』(2020)その2

佐藤進一『日本の中世国家』岩波文庫、2020年 序章は律令国家の復習であったが、律令官制について、業務フローからの説明があり分かりやすかった。律令制下の執務慣行における太政官内議政官会議と天皇との対抗関係が述べられていた。 「議政官官会議と...
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『歴史評論』2020年4月号

歴史科学協議会『歴史評論』2020年4月号 Amazonでポチって翌日に来た。 特集が西洋近代史の「新しい古典」を読むとあって、1970年代から1980年代に書かれた日本の西洋近現代史研究の著作が6冊紹介されていた。 日本史研究688号(2...
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『徒然草 無常観を超えた魅力』(2020)

川平敏文『徒然草 無常観を超えた魅力』中公新書、2020年 書誌情報 目次は章と節。参考文献(各章毎)と関連年表があるが、索引はない。 なお、引用文典一覧をwebで公開している。 本書は『徒然草』ついて著者が研究した内容を一般書で紹介してい...
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『くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ』(2011)

中野三敏『くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ』角川学芸出版、2011年 いよいよ上級編を読む。これは手に余る感じがした。最近、『おくのほそ道』を読み流したので、調子は分かるが、漢字が難しい。「芭蕉門人の素龍という能書家が書いた自筆本をそのま...
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『ミル『自由論』原書精読への序説』(2020)

薬袋善郎『ミル『自由論』原書精読への序説』研究社、2020年 薬袋善郎(みないよしろう)氏の本を読んだのは『英語リーディングの秘密』(研究社出版、1996年)が最初だった気がします。研究所の語学関係の本は翻訳論と文法書を除いてかなり処分され...
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『読書の学』(2007)再読

吉川幸次郎『読書の学』ちくま学芸文庫、2007年 1.再読するに当たってしたこと 前に読んだ時から時間が経ったようだ。そもそも「読書の学」とは何であるのか。ブログを読み直してみたが、書いていなかった。読書については方法論として読むという態度...
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『日本の中世国家』(2020)

佐藤進一『日本の中世国家』岩波文庫、2020年 五味文彦氏を解説を読むために買ったと言ってよい。 読んで2点感銘した。 第1点 佐藤進一の篤き心 「あの年の春ゆかりなく出逢い、やがてわが心への重い問いかけとなってしまったあの闘争への、ささや...