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『論集日本歴史4鎌倉政権』(1976)

北爪真佐夫、黒川高明編『論集日本歴史4鎌倉政権』有精堂出版、1976年 野口実氏が日本中世史を論じるには「先行研究の咀嚼と反芻」が必要とのことでTwitterにあげられていた本の一つである。 鎌倉政権の論集とばかり思っていたら、巻頭の石井進...
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『読む京都』(2018)その2

入江敦彦『読む京都』本の雑誌社、2018年 2020-02-10 『京都を読む』(2018)としてブログにあげておいて、書籍目録に追加していなかったのは迂闊だった。2020年03月15日に気がついて更新した。何故気がついたかというと、昼に久...
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『勝海舟と西郷隆盛』(2011)

松浦玲『勝海舟と西郷隆盛』(岩波新書、2011年) 書誌情報 松浦玲氏の新書は年譜、参考文献、索引が付いている。 近年は明治維新を記念する行事もあって、研究も進んできた。ただ、新説に飛びつく前に、問題設定が必要だと思うのは、瑣末な議論を追う...
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『多読術』(2009)

松岡正剛『多読術』ちくまプリマー新書、2009年第2刷 筑摩書房の編集担当者である高田俊哉氏が聞き出し役となって松岡正剛氏が答える形式となっている。 あとがきで松岡正剛氏は多読術について、「うんと柔らかい。もっと認知関係的で、かなりパフォー...
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『シリーズ日本古代史⑥ 摂関政治』(2011)

古瀬奈津子『シリーズ日本古代史⑥ 摂関政治』岩波新書、2011年 令外官で蔵人、検非違使、摂関や関白を思い浮かべても内覧も令外官であることはあまり意識して読んで来なかった。太政官制のプロセスを令外官でどう変えたのか、中世を理解するにも古代を...
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『古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ』(2012)

中野三敏『古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ』角川学芸出版、2012年 かくて、百人一首は記憶で読んだため力にならずに、中級編を手にする。 十返舎一九『東海道中膝栗毛』の五編上を読む。弥次郎兵衛と喜多八が江戸から京都まで旅する...
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『古文書をはじめる前の準備講座』(2008)読み直し

吉田豊『古文書をはじめる前の準備講座』柏書房、2008年 「還暦に達する年頃になって、今後の人生目標を模索しておられる方々にこの本を提供いたします」とはじまる。この文句で買ったのかもしれない。 「戦後生まれなの方々が古文書に取り組むにあたっ...
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『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』(2010)

中野三敏『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』角川学芸出版、2010年、2011年第5刷 古文書への入門は先達につくのが一番であるが、機会がないままに歳を重ねるのも残念なので、活字本を戦前から明治に遡る本を読むことで旧仮名遣いに少し...
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『おくのほそ道』(1975)

松尾芭蕉 板坂元、白石悌三校注・現代語訳『おくのほそ道』講談社文庫、1975年、1979年第6刷 文庫本を処分する判断を迫られて、これを残すことにしたのは、『おくのほそ道』をこのあとくずし字で読む予定があったので、電車の中で読んだ。板坂元が...
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『律令国家と隋唐文明』(2020)

大津透『律令国家と隋唐文明』岩波新書、2020年 岡山の鬼ノ城の話から始まる。整備された山城は古代朝鮮式山城である。倭国が白村江の戦いの後に山城を築かせたことが日本書紀に見える。しかし、鬼ノ城は日本書紀に築城の記載がなく、大津透教授が古代史...