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『快楽としての読書[日本篇]』(2012)

丸谷才一『快楽としての読書[日本篇]』ちくま文庫、2012年書誌情報本書はⅠ 書評のある人生とⅡ 書評122選からなっています。本書は書評を載せた複数の単行本から書評をセレクトし、単行本未収録の書評23編を加えたちくま文庫オリジナル版です。...
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『城郭考古学の冒険』(2021)

千田嘉博『城郭考古学の冒険』幻冬舎新書、2021年通勤電車の中で読む本として購入した。新書とはすべからくそういうものだと思っている。城郭考古学の本を読むなら、著者の『信長の城』(岩波新書、2013年)がよいと思う。主張がコンパクトにまとまっ...
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『100分de名著 フランツ・ファノン 黒い皮膚・白い仮面』(2021)

小野正嗣『100分de名著 フランツ・ファノン 黒い皮膚・白い仮面』NHK出版、2021年フランツ・ファノンがマルティーニーク島の生まれと書いてあるのを見て、中村隆之氏の『カリブ-世界論 植民地主義に抗う複数の場所と歴史』(人文書院、201...
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『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』(2018)

斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年斎藤慶典(よしみち)氏と西原文乃氏の対話を高野山真言宗高福院の川島俊之副住職が主催するオンラインイベントで聴いた。テーマは組織知識創造理論で有名な野中郁次郎氏の...
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『パリ歴史探偵』(2020)

宮下志朗『パリ歴史探偵』ちくま学芸文庫、2020年しかし、宮下志朗氏の『モンテーニュ』を読むはずが、鹿島茂氏の『『パサージュ論』熟読玩味』(1996年)のせいでとんだ寄り道となっている。そして、もう少し寄り道しそうなことも予感している。人生...
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『英文法再入門』(2021)その3

澤井康祐『英文法再入門』中公新書、2021年第5講 受動態第6講 疑問文後半に名詞節第7講 関係詞形容詞節副詞節第8講 to不定詞句第9講 ing句と過去分詞句第10講 第5文型読み終わると同時に2周目に入ることした。その後の、本の勧めをど...
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『白楽天』(2010)

川合康三『白楽天ーー官と隠のはざまで』岩波新書、2010年白居易(はくきょい)、字(あざな)は楽天(らくてん)。唐・代宗の大暦七年(772)に生まれ武宋の会昌二年(846)に七十五歳の生涯を閉じる。有名であるけれど、この中唐の詩人には今まで...
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『英文法再入門』(2021)その2

澤井康祐『英文法再入門』中公新書、2021年 第3講の5文型日本人のための5文型が、辞書や文法書にも影響を与えていたことが解説されていました。高校から英英辞典とか使っていましたので恩恵を受けていません。今度、辞書を更新するときには、5文型と...
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『英文法再入門』(2021)

澤井康祐『英文法再入門』中公新書、2021年 10講からなる英文法講義。取り敢えず飛べるようになるというので期待しました。予備校講師の中公新書は珍しいのではないかと思います。大学の研究者が伊藤和夫を論じた論考を最近読んだばかりでしたので(注...
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『新版企業の人間的側面』(1970)

ダグラス・マグレガー、高橋達男訳『新版企業の人間的側面』産業能率大学出版部、1966年、1970年新訳、2009年新訳50版 経営学でX理論、Y理論を習わないことは無いと思う。しかし、経営学の概論書を読むことはあっても著者の本を読んだという...
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『陸奥宗光とその時代』(2003)

岡崎久彦『陸奥宗光とその時代』PHP文庫、2003年 書誌情報『陸奥宗光とその時代』PHP研究所、1999年刊行の文庫化。文献目録、陸奥宗光年表、索引がある。 「本書は、明治維新から第二次大戦の敗戦まで七十七年間の日本外交の歩みを辿ろうとい...
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『天下統一と朝鮮侵略』(2005)その3

藤木久志『天下統一と朝鮮侵略 織田・豊臣政権の実像』講談社学術文庫、2005年、2006年第2刷 本書は一般書ということで参考文献を載せていない点が不満であるが、論者の名前は出てくる。今まで読んだ本の中で目にする名前が出てきて、論者がどのよ...
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『天下統一と朝鮮侵略』(2005)その2

藤木久志『天下統一と朝鮮侵略 織田・豊臣政権の実像』講談社学術文庫、2005年、2006年第2刷 現存する江戸時代の武家屋敷等は見学したことがある。戦国期の町や村を再現した映像は見たことがないので、現在と地続きな感じがしているが、そこから疑...
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『天下統一と朝鮮侵略』(2005)

藤木久志『天下統一と朝鮮侵略 織田・豊臣政権の実像』講談社学術文庫、2005年、2006年第2刷 書誌情報『日本の歴史』第15巻『織田・豊臣政権』小学館、1975年を底本として、講談社学術文庫とした。元亀元年(1970)の石山戦争に至る信長...
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『ラテン語の世界』(2006)

小林標『ラテン語の世界 ローマが残した無限の遺産』中公新書、2006年、2007年第4版小林標(こずえ)氏の本を取り出してきたのは、Le Petit Parisienのオーナーさんがラテン語の入門書を見せてくれたせいもある。彼は蔵書票を研究...