読書時間

読書時間

『日常的実践のポイエティーク』(2021)

ミシェル・ド・セルトー 著 山田登世子 訳『日常的実践のポイエティーク』ちくま学芸文庫、2021年 書誌情報 Michel de CERTEAU: "L'INVENTION DU QUOTIDIEN, I: Arts de faire" ©...
読書時間

『日本国家の起源』(1960年)

井上光貞『日本国家の起源』岩波新書、1960年、2021年第44刷 日本国家の起源を扱うために、まず、国家の定義を明らかにする必要がある。「通常、国家は国民・領土・統治組織の三つの要素から成り立つ、といわれるが、国民といい、領土といい、その...
読書時間

『考える英文法』(2019)再読開始

吉川美夫『考える英文法』ちくま学芸文庫、2019年 英文法の利点はわかるが分厚い文法書を通勤で持ち歩いて読むのも大変なので、文庫版があったのを思い出した。あれから2年経っていた。設問、解説、実力テスト、研究問題。電車の中では、問題を解く、復...
読書時間

『英語で考える』(1974)

松本亨『英語で考える本』英友社、1968年、1974年第17刷 半世紀前の本である。松本亨氏が「英語をやるなら、英語で考えよ」ということを書いた本である。 当時は「日本人が日本語以外の国語で物を考えるということはありえない」と批判されたとい...
読書時間

『英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで』(2021)の付録をする

北村一真『英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで』中公新書、2021年 「一歩上」に進むための厳選例文60が巻末付録にあった。 「全部で60文ですので、一気に読み通すこともできると思いますが、一日に2文ずつ進めても約1か月で網羅できます...
読書時間

『英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで』(2021)

北村一真『英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで』中公新書、2021年 英文を読むことの前提として読解力の大切さが強調される。いわゆる4技能はバランスよくというのは理想である。しかし、文法を軽視すると基礎となる読解力に問題が出てくる。そ...
読書時間

『翻訳教室 はじめの一歩』(2021)

鴻巣友季子『翻訳教室 はじめの一歩』ちくま文庫、2021年 序章を読むと鴻巣友季子氏の主張は明らかである。 「翻訳は初心がすべてなのです」(P12)。 「想像力の枠から出ようとすること。少なくとも、出ようとする意識をもつことです。言い換えれ...
読書時間

『三八式歩兵銃 日本陸軍の七十五年』(2021)その2

加登川幸太郎『三八式歩兵銃 日本陸軍の七十五年』ちくま学芸文庫、2021年 日本陸軍の通史であるから、叙述は概略的にならざるを得ない。武器の解説がやや詳しい感じの本である。 第二章 明治の新軍 大村益次郎による明治の新軍の構想は、山縣有朋が...
読書時間

『教養としての歴史問題』(2020)その2

前川一郎編著、倉橋耕平、呉座勇一、辻田真佐憲『教養としての歴史問題』東洋経済新報社、2020年8月7日 「第四章「自虐史観」批判と対峙するーー網野善彦の提言を振り返る」(呉座勇一) 「新しい歴史教科書を作る会」の西尾幹二氏が書いた『国民の歴...
読書時間

『教養としての歴史問題』(2020)

前川一郎編著、倉橋耕平、呉座勇一、辻田真佐憲『教養としての歴史問題』東洋経済新報社、2020年 『三八式歩兵銃』(2021年)を読み始めて、現代史の読み方の難しさを覚えた。マスメディアを通じて歴史修正主義に曝され続けたため、自分のスタンスを...