断片記憶 「言志四録」の読み方 近世儒学はチャイナ論、チャイニーズ論ではない。近世儒学は人生論、社会論、日本人論として読まれた。その意味で、伊藤仁斎の『童子問』(元禄4年(1691)〜 宝永2年(1705))、佐藤一斎の「言志四録」(文化10年(1813)〜嘉永6年(18... 2016.04.13 断片記憶
断片記憶 『テクノロジストの条件』(2005) P・F・ドラッカー、上田惇生編訳『はじめて読むドラッカー【技術編】テクノロジストの条件 ものづくりが文明をつくる』ダイヤモンド社、2005年松尾明先生がシステム監査学会でドラッカーの『テクノロジストの条件』を基準書として読むことを発表したの... 2016.04.04 断片記憶
断片記憶 新選組研究の回顧と展望 『歴史読本 2004年3月号』を神保町で手に入れて、中村武生氏の「新選組研究の回顧と展望」を読む。爽やかな読後感を覚えた。「新選組」の読み方が分かる論考である。大河ドラマ「新選組!」の年に書かれたので少し古くなったが、「新選組」を読む者にと... 2016.03.26 断片記憶
断片記憶 『銀鏡神楽』(2012) 濱砂武昭『銀鏡神楽 日向山地の生活誌』弘文堂、2012年第2刷銀鏡神楽を「しろみかぐら」とは読めなかった。東米良神楽である。隣に西米良神楽がある。宮崎県の日向山地の旧東米良村の一部が西都市に編入された。銀鏡地区の神楽の話が中心であるが、山の... 2016.03.20 断片記憶
断片記憶 言葉の力 永井清彦『言葉の力 ヴァイツゼッカー演説集』岩波現代文庫、2009年、2015年第3刷月刊監査役の水鏡第20回は「荒れ野の40年間」だった。去年の日本監査役協会監査役全国会議の参加者交流会のときT副会長がワイツゼッカーの1985年5月8日の... 2016.03.19 断片記憶
断片記憶 『西米良神楽』(2009) 西米良村教育委員会編『西米良神楽』鉱脈社、2009年2015年10月4日に吾妻橋で西米良神楽の村所神楽のダイジェストを見た。と言っても6時間である。見た瞬間にdéjà-vuだと感じたのは、『西米良神楽』をINAXブックギャラリー(現LIXI... 2016.03.16 断片記憶
断片記憶 上田正昭氏逝く 2016年3月13日上田正昭氏が亡くなった。88歳であった。最後に聴いたのは佛教大学四条センターでの講演「新考・京都の朝鮮文化」 (2013年5月25日)だった。体調を崩されていたにもかかわらず、笑いをとる上田節は健在だった。ご冥福をお祈り... 2016.03.15 断片記憶
断片記憶 『京都発見1 地霊鎮魂』(1997) 梅原猛『京都発見1 地霊鎮魂』新潮社、1997年、2003年第15刷案内人・脚注執筆 西川照子写真 井上隆雄若王子から始まる。当時は、読んでも京都の地名はよく知らなかったし、社寺もその歴史を知らなかった。しかし、今は、京都に少し慣れてきたの... 2016.03.14 断片記憶
断片記憶 代表的日本人 中江藤樹 人を発見することは、その人の生き方に関わる。私はどれだけの人を発見したのだろうか。書物を読むことは自分にとって事件である。ある言説が事件性を持つ時、その言説に出会うこともまた事件である。内村鑑三の『代表的日本人』は内村鑑三が発見した人が挙げ... 2016.03.13 断片記憶
断片記憶 『平安王朝の葬送 死・入棺・埋骨』(2016) 朧谷寿『平安王朝の葬送 死・入棺・埋骨』思文閣出版、2016年朧谷寿氏による平安王朝の天皇及び貴族の葬送の態様の分析をまとめたもの。既出論文に書下ろしを加えて平安王朝の天皇の葬送を網羅した。貴族の葬送との対比で皇権のあり方を見ていくことにな... 2016.03.06 断片記憶
断片記憶 『紙つぶて 自作自註最終版』(2005) 谷沢永一『紙つぶて 自作自註最終版』文藝春秋、2005年外部倉庫にあるとばかり思い込んでいたが、本棚にあった。紙つぶてという書評コラム455篇が600字の発句集とすれば、自註500字は付かず離れずの微妙な位置で脇句として展開する。発句として... 2016.03.05 断片記憶
断片記憶 パブリッシャーかブックメーカーか 週間読者人 2015年11月6日号「本作りの理想郷 鈴木一誌・増田玲対談」を読む。DVDブック『世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅』(新潮社、2015年』のドキュメンタリー映像を観ての感想が中心だ。写真集を編集から印刷まで一貫して作... 2016.02.15 断片記憶
断片記憶 『京都人も知らない京都のいい話』(2016) 浜村淳『京都人も知らない京都のいい話』PHP研究所、2016年MBSの「ありがとう浜村淳です土曜日です』を理髪店でよく聴いたものだ。映画の話が何とも楽しい。浜村淳氏は鷹峯育ちのようである「第8章 わが故郷・鷹峯を歩く」。北区で京都人というの... 2016.02.05 断片記憶
断片記憶 『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(2015) 入山 章栄『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』日経BP社、2015年著者の本とは2冊目になります。1.経営学は何を提供できるか(1)理論研究から導かれた「真理に近いかもしれない経営法則」(2)実証分析などを通じて、その法則が... 2016.02.03 断片記憶
断片記憶 片貝孝夫氏を悼む 片貝孝夫氏を悼む片貝孝夫氏が2016年2月16日に永眠された。私は後年の付き合いでしかなかったが、氏は親身に心配してくれた。氏の故郷の東吾妻町の町おこしは始まったばかりである。氏が取り組んだときにはもう時間が残されていなかったのだ。片貝家の... 2016.02.02 断片記憶