読書時間

『戦乱と民衆』(2018)

磯田道史、倉本一宏、F・クレインス、呉座勇一『戦乱と民衆』講談社現代新書、2018年 国際日本文化研究センターの一般公開シンポジウム「日本史の戦乱と民衆」(2017年10月)をもとに、ディスカッションを加えて作られた本。 2018年3月8日...
読書時間

『古代の朱』(2005)その2

松田壽男『古代の朱』ちくま学芸文庫、2005年、2017年第2刷 古代朱砂産地の露頭は点在的であり、露頭部を取り尽くすと竪坑になる。当時は排水技術が無いため、地下水位に達すれば竪坑は廃止される。 丹生氏は『新撰姓氏録』の載る古代の名族である...
四都手帖

東都手帖2018年10月【編集中】

東都手帖2018年10月【編集中】 2018年10月東都散歩のための私的な愉しみと記憶 神無月の頃、燈火のもとで本を読む。それだけで良い。あと少しは、絵を眺めてみたい。 特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館、2018年10...
四都手帖

四都手帖2018年10月【編集中】

2018年10月の私的な愉しみと記憶 神無月の頃、夜は長くなり、そして哀しくもなります。兼好は人恋しくて歩いたのでしょうか。花街は締めくくりの踊り季節になりました。毎週のように忙しかった時も今はありません。記憶は作られ再構成されます。無に帰...
読書時間

『古代の朱』(2005)

松田壽男『古代の朱』ちくま学芸文庫、2005年、2017年第2刷 朱に興味がある人は読むことをお勧めする。私は丹生に興味があり、朱と丹生も水銀のことであり、水銀の文化史としてこの本は面白いと思った。松田壽男が調査した土地が手書きで立体式に表...
古都を旅する

元興寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」ジャズピアニストの山下洋輔氏の3回目は「元興寺」でした。極楽堂・禅堂の屋根瓦に感嘆する山下洋輔氏でした。元興寺の本尊は智光曼荼羅です。相方が買い求めていたのを思い出しました。 プラス1は「御霊神社」でした。元...
読書時間

『植物の世界』(1950)

日本植物学会編『植物の世界』共立出版社、1950年、PDF、92P 新制中学生のための植物学の課外読物として作られた本がPDFとして日本植物学会のページで入手できる 漫画もあって楽しい読物となっている。 昭和25年(1950)の文章でり、「...
読書時間

「戦国期・豊臣政権期京都の御霊祭」

河内将芳「戦国期・豊臣政権期京都の御霊祭ー文禄五年を中心に」日本歴史学会編集『日本歴史 2018年9月号』吉川弘文館、2018年 御霊祭について、先行研究に言及することから始まる。本多健一氏の一連の研究で「御霊祭が下京の祇園会と比肩しうる上...
視聴時間

皇軍艦(みいくさぶね)を聴く

『花もよ 第35号』ぶんがく社、2018年 の付録『皇軍艦』30分17秒 『花もよ 第35号』を神保町の古書店で見つけて、東谷櫻子氏の解説を読む。「太平洋戦争中、昭和18年に新作能として発表された「皇軍艦」は海軍の勇姿を讃え、国民を鼓舞する...
読書時間

『黒谷に眠る人々』(1973)

北川敏於『黒谷に眠る人々』黒谷文庫第8巻、1973年、1990年2刷 黒谷とは紫雲山金戒光明寺のことをいう。webをみると「浄土宗大本山くろ谷金戒光明寺」とある。黒谷(くろだに)さんと土地の人は呼ぶ。京都に来始めた頃に、タクシーに乗って黒谷...