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『日本人は中国をどう語ってきたか』(2012)

子安宣邦『日本人は中国をどう語ってきたか』青土社、2012年書誌情報『現代思想』の2011年9月号から2012年11月号までの15回の連載された「中国論を読む」が基になっている。「中国論を読む」として昭和イデオロギー研究会の市民講座で、20...
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『盤上のファンタジア』(2001)

若島正『盤上のファンタジア』河出書房新社、2001年ずっと勘違いしていた。「盤パラ」だと思っていた。しかし、『盤上のパラダイス』(三一書房、1988年)はエッセイなのだった。100局の詰将棋をまとめた著者の3冊目の作品集だ。2017年に新装...
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『禁じられた遊び』(2008)

巨椋鴻之介『禁じられた遊び 巨椋鴻之介詰将棋作品集』毎日コミュニケーションズ、2008年巨椋鴻之介の本名は佐々木明氏である。青山学院大学名誉教授である。本書は「原点と習作」16局、「禁じられた遊び」62局からなる。詰将棋を解いていたのは昔の...
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『図式百番』(2005)

内藤國雄『図式百番』毎日コミュニケーションズ、2005年食手が動く実戦型の短編もあるので、第1番完全矢倉を避けて一目で詰みそうな第2番居玉から解き始めたのは正解だと思う。引退後に詰将棋を解いて暮らそうと考えたが、谷沢永一の「還暦すぎてやりた...
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『京都学ことはじめ』(2004)その3

編著者森浩一、「宿題編」編者深萱真穂『京都学ことはじめ 森浩一12のお勉強』編集グ ループ SURE、2004年小泉武夫氏との対談で、森浩一先生が「行きつけの居酒屋は、若狭ガレイを刺身にしたり焼いた後、骨をスープにしてくれる。実に良い味が出...
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『信長家臣明智光秀』(2019)

金子拓『信長家臣明智光秀』平凡社新書、2019年新書であるが、読み応えがあった。明智光秀ものはいい加減なものが多いので、眉唾ものに気をつける必要がある。金子拓氏が取り上げた光秀の手紙を読むことで、光秀を取り巻く人間関係が見えて来る。光秀が戦...
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還暦すぎてやりたいことがあるか

谷沢永一『人間学』五月書房、2004年「職を離れて身が閑散になりましたから今後は好きなことをして余世を送ります、などとふざけたセリフを聞く。本当に好きなことであるなら、在職中の今ででも、やらずにはおれなかった筈である。その年まで何もせずにす...
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読書の目的はたった一つ

谷沢永一『人間学』五月書房、2004年「読書の目的はたった一つ。現代の日本に生きるわれわれ日本人が、社会的人間として、自分自身にとって最も有利な生き方を実現するための栄養素が何であるかを発見することに尽きる」(P126)。読書自体が目的化す...
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『徒然草抜書』(1990)その4

小松英雄『徒然草抜書 表現解釈の方法』講談社学術文庫、1990年第四章 蜷といふ貝 は文献資料から蜷といふ貝を特定しようとしたのもので、少々マニアックなため、省略して、第五章 いみじき秀句 を読んでメモする。この間1年半が経過している。20...
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『京都学ことはじめ』(2004)

編著者森浩一、「宿題編」編者深萱真穂『京都学ことはじめ 森浩一12のお勉強』編集グループ SURE、2004年京都新聞で2000年4月から掲載された森浩一氏の対談集である。その中から12人分の対談を本にした。対談することで京都を学ぶという発...