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『新視覚新論』(2021)

大森荘蔵『新視覚新論』講談社学術文庫、2021年 書誌情報 『新視覚新論』は1982年に東京大学出版会から刊行されたものを講談社学術文庫とした。「本書の原型は『理想』1976年1月号から4月号まで、(省略)、1981年8月号から11月号まで...
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『一汁一菜でよいという提案』(2021)

土井善晴『一汁一菜でよいという提案』新潮文庫、2021年第3刷 書誌情報 2016年にグラフィック社から刊行されたものを文庫化した。写真は土井善晴氏のものでありカラーであった。養老孟司氏が解説を書いていた。 料理研究家の土井善晴氏は、軽妙な...
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『ヒチョル式超簡単ハングル講座 1日でハングルが書けるようになる本』(2012)

チョ・ヒチョル『ヒチョル式超簡単ハングル講座 1日でハングルが書けるようになる本』学研プラス、2012年、2021年第14刷 ヒチョル氏の『本気で学ぶ韓国語』(ベレ出版、2011年)は持ったら分厚く重かったので挫折する気がした。予定通り、こ...
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『新版ぎりぎり合格への論文マニュアル』(2021)

山内志朗『新版ぎりぎり合格への論文マニュアル』平凡社新書、2021年 タイトル通りのギャグ満載の本である。ギャグなのか本当のことなのかは見分けがつけにくい。本書から無断で引用された文句を使った論文を著者が読んでほくそ笑む姿が想像できる。まに...
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『日本の家』(2015)

中川武『日本の家』角川ソフィア文庫、2015年、kindle版 NHKラジオの「私の日本語辞典」の2021年11月は早稲田大学名誉教授・博物館明治村館長の中川武氏の「日本の"家"を象徴することばたち」だった。この番組は秋山和平アナウンサーの...
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コンパスローズの引き方

ピンポイントで辞書を引く 薬袋善郎氏が最近の著書の中で『コンパスローズ英和辞典』(研究社、2018年)を使ってピンポイントで辞書を引く仕方を説明していたのが参考になった(注1)。中辞典で触れていない情報は一般的ではないということだった。 具...
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『ハイデガーの思想』(1993)

木田元『ハイデガーの思想』岩波新書、1993年、2020年第30刷 木田元を読むかハイデガーを読むか。読書は本の選択の問題である。ハイデガーの概説書から入ることにしょうと考えたが、この本が適切であるかどうかはわからない。しかし、岩波新書で3...
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『偶然性と運命』(2001)

木田元『偶然性と運命』岩波新書、2001年、2018年第6刷 第1章 めぐり逢いの現象学 めぐり逢いの意識がしばしば前世のきずなと考えるほど明証性をもって我々に迫ってくるのは何故か。明証性とは確実性の意識(5頁)である。木田元はハイデガーの...
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『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』(2021)

薬袋善郎『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』研究社、2021年 以前から薬袋善郎氏の本は読んできたので、方法論に変わりはない。parsingを行うための、懇切丁寧な「教科書兼ワークブック」なので471頁もある。今までは『英語リーディン...
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ジャック・ロルダと機械論対生気論史観

平井正人「ジャック・ロルダと機械論対生気論史観」『科学史研究』第Ⅲ期第60巻No.299、2021年10月号、日本科学史学会、218-233頁 生命現象を「機械論」で見るか、「生気論」で見るかは対立する立場である。 本論は「19世紀のモンペ...