森崎偏陸『へんりっく ブリキの太鼓』ワイズ出版、2009年、1,500円
Le Petit Parisienで「森崎偏陸氏と戯れる 寺山修司と天井桟敷」という森崎偏陸(へんりっく)氏の映画『へんりっく』の上映とトークの会があり、森崎偏陸氏が映画に合わせて作った本を持って来ていたので、買って研究所へ戻った。
寺山修司の義理の弟さんである森崎偏陸氏が以前Parisienに来て、今回の企画となった。ビデオは編集中なので、天井桟敷の頃の話を先に読もうと思う。
寺山修司の実験劇場に携り、自らも『ローラ』に出演して、上映のたびに裸になってスクリーンから飛び出した話を読んだ。ただ、そういう生い立ちや面白い話を読んでも、寺山修司の実験劇場を見る機会がなかったことが惜しまれる。寺山修司が亡くなったのは1983年で、私もようやく勤人になった年だった。
森崎偏陸氏は寺山家に養子に入り、一度外されてまた、養子となった。だから、この本のクレジットは寺山偏陸であってもよかった。この本の夥しい写真は森崎偏陸氏が関わった仕事の記録になっている。
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