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『承久の乱』(2018)

坂井孝一『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』中公新書、2018年 書誌情報 本文は序章、終章で挟まれた6章からなり主要参考文献と関連略年表が付い277頁と少し厚い。地図や系図も豊富で、適度にルビが振ってあり安心して読んでいける。それで...
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『城から見た信長』(2015)再読

千田嘉博、下坂守、河内将芳、土平博『城から見た信長』ナカニシヤ出版、2015年 河内将芳氏は「義昭のために「武家御城」を築いた信長がなぜ、みずからの城を京都に構えなかったのか、その理由をあきらかにしてくれる史料は残されていない」(P93)と...
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『古都の門』(1967)

文/中村直勝、写真/葛西宗誠『古都の門』淡交社、1967年 本をパラパラとめくっていくと含蓄のある言葉がでてきた。「阿登雅喜」とあるのは誰のことかとGoogleで検索したが出てこない。そうだったのかと納得する。 歴史家の中村直勝が書いている...
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『中村武生とあるく洛中洛外』(2010)

中村武生監修、京都新聞社編『中村武生とあるく洛中洛外』京都新聞出版センター、2010年 本書は河内将芳氏が『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』(2014年)のあとがきで「江戸時代以降の京都についても関心をおもちの方は(省略)ぜひお読みいただけ...
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『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』(2014)その4

河内将芳『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』吉川弘文館、2014年 鴨川を渡る 洛外は一本の線でつないで行けるような歩きかたをすることはむずかしいという。洛中は通りが碁盤の目のようになっているので一筆書きができたが、洛外は広いし見所は離れてい...
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『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』(2014)その3

河内将芳『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』吉川弘文館、2014年 総構に囲まれた下京を歩く 戦国時代の下京の総構えに沿って歩くコースが紹介されている。 饅頭屋町から出発して、反時計回りに下京を歩いて六角堂へ。このあたりは祇園祭りでよく歩いた...
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『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』(2014)その2

河内将芳『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』吉川弘文館、2014年 総構に囲まれた上京を歩く 戦国時代の上京の総構えに沿って歩くコースがあげられている。 河内将芳氏は学者なので甘味に興味がないのかもしれないが、このコースでは上御霊神社門前の水...
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『特別展 京を描く ー洛中洛外図の時代ー』(2015)

『特別展 京を描く ー洛中洛外図の時代ー』京都文化博物館、2015年 河内将芳氏の『戦国時代の京都を歩く』(2014年)に刺激されたので、洛中洛外図のもう少し大きなものが見たかったので、京都文化博物館の図録が出てきたので、とりあえずは良しと...
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『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』(2014)

河内将芳『歴史の旅 戦国時代の京都を歩く』吉川弘文館、2014年 本書は『上杉本洛中洛外図屏風』で描かれた戦国時代の洛中を上京と下京に、洛外を鴨川と北野に分けて史料をもとに辿ってみようという試みである。 『上杉本洛中洛外図屏風』の制作年代は...
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『深層文化論序説』(1976)

上山春平『深層文化論序説』講談社学術文庫、1976年 三つの論文からなる。 1 深層文化論序説 2 人間学の位置 3 縄文の石笛 上山春平が深層文化としての縄文文化への関心について『照葉樹林文化』(1969年)の序説に略述したと書いていたの...