『祇園』(1913)と『祇園小唄』(1953)

読書時間

LE PETIT PARISIENの石川さんのところでコーヒー飲んでいたとき、装丁の話で夢二の装丁が長田幹彦の祇園関係の本にあるということだった。

研究所に戻って、本を探してみたら、長田幹彦『祇園』(濱口書店、1913年再版)がでてきた。

一枚の挿絵があり、説明が書いてあった。()は私が補っている。

挿画 中澤弘光(洋画家)

木版 伊上凡骨(いがみぼんこつ、木版画彫師)

もう一つあった。

長田幹彦『祇園小唄』(千代田書院、1953年)

これは後書きで戦後に復刻したいと思ったと書いてあったので、大正元年(1912年)ら大正6年(1917年)にかけての祇園もののアンソロジーである。決定版と銘打ったものもある。詳しくは長田幹彦全集の解題でも調べるしかない。

この2冊は夢二の装丁ではないが、品の良いものであった。

島原、宇治、夕すずみ、送り火、雛勇、薄雪が『祇園』から採られていた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました