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『うひ山ふみ 鈴屋答問録』(1934)その2

村岡典嗣校訂『うひ山ふみ 鈴屋答問録』岩波文庫、1934年、1977年第18刷「うひ山ふみ」は本居宣長が寛政十年(1798)六十九歳の著と村岡典嗣が解説で書いている。宣長が「古學の概念とその研究法とについて説」いた彼の学問の入門ともいうべき...
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『うひ山ふみ 鈴屋答問録』(1934)

村岡典嗣校訂『うひ山ふみ 鈴屋答問録』岩波文庫、1934年、1977年第18刷「答問録」ついて村岡典嗣が解説で「就中、神道論に關する説など、他の諸著に述べられたところを、補い得べきものもある」と書いていた。子安宣邦先生が講義で本居宣長の神道...
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『閑板書國巡禮記』(1933)のお話

齋藤昌三『閑板書國巡禮記』書物展望社、1933年(編集済)去年の9月に預けてからLe Petit Parisen の石川さんの気紛れによる修復を経てしばらくぶりで手元に戻ってきた。これで見返しの遊びの破れを気にせずに読めるようになった。とい...
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『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション 老子道徳経』(2017)

井筒俊彦著、古勝隆一訳『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション 老子道徳経』慶應義塾大学出版会、2017年今度は、井筒俊彦の『老子道徳経』の英訳、『Lao-tzu: The Way and Its Virtue』(慶應義塾大学出版会、2001年)...
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『老子』(2008)その2

鉢屋邦夫訳注『老子』岩波文庫、2008年、2019年第18刷中国の古典を読むには個々に『老子』や『荘子』、『論語』や『孟子』を読むのと、東洋哲学を論じた『意識と本質 精神的東洋を索めて』、『意味の深みへ 東洋哲学の推移』や『コスモスとアンチ...
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『「老子」新訳』(2013)

加島祥造『「老子」新訳 名のない領域からの声』地湧社、2013年加島祥造の「老子」訳は3冊が出版された。『タオ ヒア・ナウ』(PARCO出版、1992年)は81章のうち15章が除かれていた。『タオーー老子』(筑摩書房、2000年)は完訳して...
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『訳詩集 葡萄酒の色』(2013)

吉田健一訳『訳詩集 葡萄酒の色』岩波文庫、2013年吉田健一を読む季節があるのかもしれない。漢詩を英訳したものを現代詩訳したものを読んで、詩の良さを思い出した。英詩や仏詩を取る前に、以前、T.S.エリオットの「荒地」の西脇順三郎訳と吉田健一...
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『須弥山と極楽』(1973)に圧倒される。

定方晟『須弥山と極楽』講談社現代新書、1973年、1979年第10刷インドで集大成された『倶舎論』を図解すると何とも壮大で楽しい。図書館で大きなサイズで図を見てみたい気がする。言葉で書いても説明できない須弥山世界の俯瞰図(P13)を見ている...
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『忌み名の研究』(1992)

穂積陳重著、穂積重行校訂『忌み名の研究』講談社学術文庫、1992年穂積家三代穂積陳重(ほづみのぶしげ)は法学者であり、子の穂積重遠も同様に法学者であり、穂積重遠の『新訳論語』(講談社学術文庫、1981年)は谷沢永一先生のお勧めによって入手し...
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『老子』(2008)

鉢屋邦夫訳注『老子』岩波文庫、2008年、2019年第18刷加島祥造の『伊那谷の老子』(2004年)を読んでいて、加島祥造の自由で奔放な「老子」を味わう前に、『老子』を読んでおこうと思って書庫を探してみたが、見つからないので本屋でいくつかあ...