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『パリの居酒屋(びすとろ)』(1971)

辻静雄『バリの居酒屋(びすとろ)』柴田書院、1971年辻静雄がパリのレストランガイドに載っているメニューを取りあげて、日本人が知っているフランス料理は氷山の一角のような気がしてくると書いています。そして、ビストロについて、辞書的な定義をあげ...
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『徒然草抜書』(1990)その3

小松英雄『徒然草抜書 表現解析の方法』講談社学術文庫、1990年久々に徒然草に戻ってきた。季節は桜も終わって新緑が眩しい。さて、何故か小松英雄氏は小品に注目している。第3章 土偏に候ふ文学的研究の通説に対して語学的研究の指摘が受け入れられな...
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『古代中世史の探求1』(2007)

大和を歩く会編『古代中世史の探求1』法藏館、2007年古代中世の大和を扱った地域研究の16編の論文からなる本。著者達は「大和を歩く会」なるものを作り毎月1回大和と周辺を踏査し、100回(1995年4月〜2003年12月)で解散した。シリーズ...
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『アール・デコの建築』(2005)

吉田鋼市『アール・デコの建築 合理性と官能性の造形』中公新書、2005年アール・デコは最も新しい造形様式の名前で、1960年代の後半に命名されたという。世界のアール・デコ建築は著者の売りだそうだ。日本は東京都庭園美術館(1933年、旧朝香宮...
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『理科系の読書術』(2018)

鎌田浩毅『理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント』中公新書、2018年著者について203頁の普通の新書サイズであるが、様々なヒントが「ラベル解読法」(P54)「割り算法」(P108)「バッファー法」(P147)などの著...
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『語りかける花』(1992)その2

志村ふくみ『語りかける花』人文書院、1992年、2010年第19刷『語りかける花』(1992年)を読んでから3年が経過した。嵯峨天皇の嵯峨山上陵はまだ行けてない。後宇多天皇の蓮華峯寺陵にも行けていない。こういうネガテイブな書き方をすると自分...
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『自衛隊のメンタル教官が教えてきた自身がある人に変わるたった1つの方法』(2016)

下園壮太『自衛隊のメンタル教官が教えてきた自身がある人に変わるたった1つの方法』朝日新聞出版、2016年課題図書だったので、さわりだけメモしておきます。自信は記憶に基づいたイメージだと著者はいいます(P24)。体験や課題に対するイメージとの...
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『京都を包む紙』(2007)

井上由美子、村松美賀子『京都を包む紙』アノニマ・スタジオ、2007年グラフィックデザイナーの井上由美子氏が8年間かけて集めた包装紙と村松美賀子氏が訪ねたお店の話からなる本です。話は大極殿本舗の栖園で琥珀流しを食べるところから始まります。葡萄...
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『平安京遷都』(2011)

川尻秋生『シリーズ日本古代史⑤平安京遷都』岩波新書、2011年そういえば、『日本後紀 上』(2006年)を読んでいて、平安京遷都が知りたくなったと書いた。川尻秋生氏の新書を読んで平安京の成立あたりの参考文献に手を出してみたくなる。となると名...
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『京都のいちねん』(2011)

小林由枝『京都のいちねん わたしの春夏秋冬』角川書店、2011年私に京都の歩き方を教えてくれた著者が京都の二十四節気を絵と文で綴った本です。「3月15日、嵯峨釈迦堂の名で知られる清凉寺で「涅槃会」が厳修されます」という書き出しと、お松明の絵...
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『アール・デコの館 旧朝香宮邸』(1993)

増田彰久、藤森照信『アール・デコの館 旧朝香宮邸』ちくま文庫、1993年本書は1984年に三省堂より刊行されたものを1993年にちくま文庫としたものだ。写真家の増田彰久氏が撮った写真が素晴らしい。建築探偵の藤森照信が文を書いている。1925...
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『源義経』(2004)

上横手雅敬『源義経』平凡社ライブラリー、2004年上横手雅敬(うわよこて まさたか)氏の文章は分かりやすかった。初めて読んでスッキリ頭に入るのは、余計なことを言わないことによるのだろう。源義経の話はどちらかというと伝説ばかり聞かされてきたの...
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『シーボルト 日本植物誌』(2007)

大場秀章監修・解説『シーボルト日本植物誌』ちくま学芸文庫、2007年1.シーボルトの来日経緯本書はまずシーボルト来日の経緯を述べる。1796年生まれのドイツ人シーボルトが大学で医学を修め開業医となったこと、その後、オランダの東インド植民地に...
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『SPRINT最速仕事術』(2017)

ジェイク・ナップ、ジョン・ぜラツキー、ブレイデン・コウィッツ、櫻井祐子訳『SPRINT最速仕事術』ダイヤモンド社、2017年第2刷課題図書をAction for Readingの対象にしたので、すっかり読んだ気になっていた。パラっとめくった...
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『仕事の哲学』(2003)

P.F.ドラッカー、上田惇生訳『仕事の哲学』ダイヤモンド社、2003年ドラッカー名言集である。奇しくも仕事をテーマとした本を2冊箱の中から取り出したのだけれど、200余りの名言集は上田惇生氏が選んで訳し直したという。ということは日本語版だけ...