Goinkyodo

断片記憶

幸福を感じるための作法

久しぶりに以前よく行ってた居酒屋へ顔を出した。店内は改装して広くなった。何もかも新しく感じた。柱の側に通されたが、以前あった千社札の貼られた柱は綺麗になっていた。小上がりもテーブル席になっていた。どこか野暮さの残る品書きを見ながら、居心地の...
書籍目録

2017年06月購入図書

2017年06月購入図書(購入後記)本は電子書籍を読むことにして、紙は減らそうと思うのだが、どうにもうまくいかない。モラルとエシックスに関して関心があるので、買ってしまった。語彙の本を手にしたのも、明治近代国家が翻訳語をどのようにして発明し...
書籍目録

2017年06月購入古書

2017年06月購入古書(購入後記)神保町の澤口書店で角田文衞卒寿記念会編とあったので、山中裕先生と朧谷寿先生のがあったので買うことにした。大岡信の『紀貫之』を読んでいるうち、著者の想像力が広がるので、歴史的なところを押さえておくために、人...
ひととき

93「昔の名前で」千宗室

ひととき 2017年7月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「昔の名前で」というタイトルだった。昔の名前は烏丸車庫だったり、通名だったりする。紫明通は嘗て下総通北山通は十二間通今宮通は六間通夏の花の色が盆地の暮らしを集約...
古都を旅する

駒井家住宅

週刊新潮の「とっておき私の京都」作家の森まゆみ氏の1回目は「駒井家住宅」でした。駒井家住宅は左京区北白川の白川疎水の側にあります。ヴォーリズの代表的な住宅建築です。非公開文化財特別公開の時に観に行ったことがあります。外観は洋館ですが、中は和...
読書時間

『風の道雲の旅』(1996)

椎名誠『風の道雲の旅』晶文社、1996年第4刷婦人画報に1994年1月号から1995年12月号まで連載した写真と文章を本にしたもの。旅をしている人の話が面白かったのは若い頃のことだろうか。好奇心もあったが、どのような気分になるか想像してみた...
断片記憶

大内延介九段逝く

将棋の大内延介九段が2017年6月23日に死去された。大内延介九段を見たのは、兼田睦美氏が優勝した高校将棋選手権の時だ。大山康晴名人と一緒に指導に来られていた。主催は昭和薬科大学で白樺湖畔の校舎が会場だった。あの時声を掛けられたのを覚えてい...
読書時間

『定家明月記私抄』(1986)

堀田善衞『定家明月記私抄』新潮社、1986年第2刷「世上乱逆追討耳ニ満ツト雖モ、之ヲ注セズ。紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」(P7)三島由紀夫が「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」と講演で言ったのはいつのことだったか。堀田善衞の『定家明月記私抄』の序の記は藤原定...
視聴時間

VOTOMSとは何だったのか

Dr. ゲルべゾルテ金森の「騎士」の話が面白かったのと幾らか刺激されたことで、『装甲騎兵ボトムズ』を久しぶりに見た。断片的な記憶しかないけど、1983年は勉強中だった。テレビ東京で金曜日の17時55分から18時25分までの放送だったから、普...
断片記憶

市民講座は休講となった。

第4土曜日は本来なら子安先生の市民講座の日だが、美知子夫人が病気で入院しているため6月7月は中止になった。病名がうっ血性心不全と聞いたことがあると思ったら、母親の病気と同じだった。お大事になさってください。ということで迂闊にも日程を入れたま...
散歩時間

KNIGHT EXLIBRIS NIGHT

日本で唯一の蔵書票の専門店である北鎌倉のGallery青騎士のオーナーのDr.ゲルベゾルテ金森のトークイベントが曳舟のLE PETIT PARISIENで6月23日に開催された。蔵書票には馴染みがなかったが、LE PETIT PARISIE...
古都を旅する

武鮨

週刊新潮の「とっておき私の京都」アルピニストの野口健氏の4回目は「武鮨」でした。野口氏が十年来通っているそうです。深泥池のすぐ側にあります。池波正太郎の食べ物のエッセイに出てくる松鮨でご主人が修業したという。それを読むと、当時の話を聞きに行...
読書時間

『丹生都比売神社史』(2009)

丹生都比売神社史編纂委員会『丹生都比売神社史』丹生都比賣神社、2009年2010年10月16日(土)の例祭の日に和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にある丹生都比売神社を訪れた。橋本からタクシーで紀ノ川を越え天野盆地を目指し果樹園の間をぐんぐん上...
読書時間

江戸初期の知のネットワーク

横田冬彦『日本の歴史16 天下泰平』講談社学術文庫、2009年、2014年第3刷第七章 開けゆく書物の世界江戸初期の知のネットワークの具体例を見ていこう。父親が福島正則の元を離れ大坂方につき敗死したため、母方の姓を名乗る三田浄久が各種の糟を...
シガモノ

紀貫之の墓をやり過ごす

目崎徳衛『人物叢書 紀貫之』吉川弘文館、1961年、1985年新装版紀貫之の最初の伝記であるという。歴史家であるため歌人とは違った観点の本となる。当時は子規の毒が回っていたので、古今集そして紀貫之の評判は頗る悪かった。目崎徳衛は紀貫之をどう...