『丹生都比売神社史』(2009)

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丹生都比売神社史編纂委員会『丹生都比売神社史』丹生都比賣神社、2009年

2010年10月16日(土)の例祭の日に和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にある丹生都比売神社を訪れた。橋本からタクシーで紀ノ川を越え天野盆地を目指し果樹園の間をぐんぐん上がると景色が開ける。紀ノ川の背後に葛城山を中心に山々が連なっていた。天野は山上に広がる盆地だった。鳥居の側で車を降りた。鳥居を潜ると朱色の輪橋が前方を塞ぐようにある。昨夜の雨で濡れていて緊張する。渡らなくてもよかった。前方に楼門が立ち、奥に四つの本殿がある。例祭で巫女の舞が奉納されていた。世界文化遺産登録を記念して刊行された社史を購入して、タクシーへ戻っていった。

凡例

「本書は、和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野に鎮座する丹生都比売神社の創建から官幣大社列格に至る歴史を著述したもので、口絵(カラー)・本文・資料編からなる」。

目次

Ⅰ 丹生都比売神社の創建

Ⅱ 高野山と丹生高野明神

Ⅲ 丹生氏と高野山

Ⅳ 天野社の地理的展開

Ⅴ 近世の神事と社家

Ⅵ 神職争論と神仏分離

Ⅶ 天野社の儀礼と民族

資料編

祭神

第一殿 丹生都比売大神

第二殿 高野御子大神

第三殿 大食都比売大神

第四殿 市杵島比売大神

神社のある天野盆地の地理的特性の話から始まる。粘土質で水蝕の恐れがある土地のため本来は農耕に適さないという。天野盆地の棚田を見た限りは当初の姿が分からないが、地質的特性からそう判断したのであろう。本殿横の発掘調査によって、14世紀の造営において建物の基壇が2メートルほど嵩上げされていることが分かっている。北向きの社殿にも意味があるに違いない。読む側から謎が出てくる本である。とにかく本が重いのでソファに座って読むのが辛い(笑)。

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