2020-02

ひととき

125「般若のひと睨み」千宗室

ひととき 2020年3月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「般若のひと睨み」というタイトルでした。家元の土蔵の扉の上に般若の面が掛けてあるのが子供の頃から恐ろしかったといいます。そして、ランタンを下げて土蔵の地下へ降り...
読書時間

『中国人郵便配達問題=コンピュータサイエンス最大の難問』(1999)

西野哲朗『中国人郵便配達問題=コンピュータサイエンス最大の難問』講談社選書メチエ、1999年 2020年2月3日のNESSY講演会で広田 修(玉川大学 量子情報科学研究所 顧問)氏の「暗号解読に対する量子コンピュータの能力と量子暗号開発 ―...
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『書物の中世史』(2003)

五味文彦『書物の中世史』みすず書房、2003年 呉座勇一氏の『日本中世への招待』(朝日新書、2020年)の付録に「さらに中世を知りたい人のためのブックガイド」で五味文彦氏の『平家物語、史と説話』(平凡社ライブラリー、1987年)が取り上げら...
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流転する明智光秀の首塚

『奈良史学』37号に村上紀夫氏が「流転する明智光秀の首塚」を書いていたのを読む。 明智光秀の首は斎藤利三の首と共に粟田口に葬むられたあと、明智光秀の子孫か家来の子孫という明田理右衛門(明田利右衛門)によって白川橋三条南梅宮町に五輪塔が移され...
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『日本中世への招待』(2020)その2

呉座勇一『日本中世への招待』朝日新書、2020年 第二部 交流の歴史学 「この室町文化の特徴を一言で述べるなら、「寄合の文化」ということになろう」(P156)。 闘茶や連歌は「寄合の文化」をよく表している。タイムスクープハンターでも闘茶など...
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『日本中世への招待』(2020)

呉座勇一『日本中世への招待』朝日新書、2020年 書誌情報 朝日新聞の土曜別冊「be」に2014年10月より2018年3月まで月1連載したものに概説を加えたもの。連載はネットDIGITAL朝日新聞で読んでいたので、第一部の概説を読む。当初は...
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『老子入門』(2002)

楠山春樹『老子入門』講談社学術文庫、2002年、2004年第3刷 書誌情報 『中国の人と思想4 老子』(集英社、1984年)を底本として、1993年、湖北省荊門市の郭店楚墓から「竹簡老子」が出土したことから、解説部分を全面的に書き改めたほか...
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『姿なき司祭』(1970)その3

埴谷雄高『姿なき司祭 ソ連・東欧紀行』河出書房新社、1970年 装幀は粟津潔である。箱の裏の文字が鏡文字になっているのが珍しい。出版社名まで鏡文字にしてしまった。ISBNコードと定価だけが通常である。枠内を鏡文字にした意図はなんであろうか。...
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『姿なき司祭』(1970)その2

埴谷雄高『姿なき司祭 ソ連・東欧紀行』河出書房新社、1970年 古書と肴 マーブルの店主の話では、大学の卒論が埴谷雄高だったという。その関係で埴谷雄高関連の書籍が多いのであった。『死靈 第9章』まで辿りつけない人がほとんどの中、店主は死靈(...
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『姿なき司祭』(1970)

埴谷雄高『姿なき司祭 ソ連・東欧紀行』河出書房新社、1970年 甘夏書店で本を買った帰りに、教えてもらった「古書と肴 マーブル」さんへ初めて伺う。19時半の開店間際で忙しく、ハートランドビールだけもらって、背後の本棚の本を眺めていたら、埴谷...