古都を旅する

内宮

週刊新潮の「とっておき私の伊勢」Honz代表の成毛眞氏の1回目は「内宮」だった。まず内宮から攻めるか。御正殿での御垣内(みかきうち)参拝をして少しのぼせているような写真とみた。プラス1は「若柳」だった。老舗精肉店「豚捨」の食事処である。この...
断片記憶

『つくられた縄文時代』(2015)

山田康弘『つくられた縄文時代 日本文化の原像を探る』(新潮選書、2015年)本書を手に取ったのは、帯が重版になったときだったが、手に取った本の下に何故か初版があったので、初版を購入することにした。帯がベタな宣伝文になっていて、出版界の事情を...
読書時間

『平安の都』(1994)

角田文衞編『平安の都』朝日選書、1994年平安建都1200年を記念して、古代学協会は『平安時代史事典』と『平安京提要』を編集した。しかし、「内容が頗るアカデミックであり、主として研究者を対象として編纂されたため、平安文化や平安京を平易に理解...
断片記憶

「京都通」とは何か

「京都通」という言葉がいつから使われるようになったかは知らない。私にとって意味の分からない言葉の一つである。いわゆる京都人がコンテンポラリーな生活をしていれば、脳は当然、要らないことを省いてくれるので、挨拶も考えずにできるようになるし、微妙...
散歩時間

「1789」を帝劇で観る

「1789 バスティーユの恋人たち」を帝劇で観る。ミュージカルで観て、宝塚でもやるのである。小池鉄平と加藤和樹のwキャスト、神田沙也加と夢咲ネネのwキャスト、花總マリと凰稀かなめのwキャストである。私達が観たのは、加藤和樹、神田沙也加、凰稀...
断片記憶

『京都の極み』(2016)

船越英一郎『京都の極み』(マガジンハウス、2016年)BS日テレの「船越英一郎 京都の極み」(2015年10月11日から)をたまに見ることがある。本書は番組連動本である。テレビ番組のよいところは普段入れない奥にカメラが向けられることである。...
読書時間

『精神と世間と虚偽』(2016)

山本七平『精神と世間と虚偽 混迷の時代に知っておきたい本』(さくら舎、2016年)『諸君!』に「山本七平の私の本棚から」(1982年6月〜1982年8月)として連載したものを再構成した。帯には初の単行本化!とあったので、買い求めた。山本七平...
読書時間

『世阿弥の稽古哲学』(2009)を読む

世阿弥の稽古とは何か1.「稽古」とは何か。小西甚一は風姿花伝の「稽古」について、「原義は、「昔を考える」こと。先人の教えに基づいて研究し学修する意に用いる。練習もその一部分であるが、中心は研究である。多くは「研修」と訳すことにした」(『世阿...
読書時間

『言葉とは何か』(2001)

丸山圭三郎『NATSUME 哲学の学校・4 言葉とは何か』夏目書房、2001年改訂新版丸山圭三郎『フランス語とフランス人気質』(日本放送協会、1982年)の「言葉と文化」「言葉とは何か」に術語解説と人物紹介、参考書を加えて復刊したものと中尾...
ひととき

79「酒が旨いとき」千宗室

ひととき 2016年05月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「酒が旨いとき」というタイトルだった。平野恵理子さんのイラストは蚕豆だ。家元が「ごく稀に本当に酒を楽しめる日がある」という。「昔はともかく、今は一人酒をしない...
読書時間

『やきもの談義』(1997)

白洲正子・加藤唐九郎『やきもの談義』風媒社、1997年第2刷1976年に駸々堂より刊行した本を再刊したもの。こういう本をどうするかが難しい。発言の裏を取ろうとすると調査が必要になる。本を処分してしまうと、問いかけも失ってしまう。焼き物に対す...
書籍目録

2016年04月購入図書

2016年04月購入図書大谷節子氏の「本書は、能の「代名詞」である世阿弥が、能という形式の文学をいかに確立したかを解くことをめざしている」によって『世阿弥の中世』は文学の区分とした。オンデマンド版はまさしくペーパーバックといった感触がある。...
書籍目録

2016年04月購入古書

2016年04月購入古書世阿弥を読もうとしたら、手元になかったのでAmazonでポチした。外部倉庫へ本を預ける意味がどんどん薄れている。図書館で借りてくれば済む本は買わなくてもよいのだが、500円だとつい買ってしまう。500円では文庫本も買...
読書時間

『「大正」を読み直す』(2016)

子安宣邦『「大正」を読み直す 〔幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川〕』藤原書店、2016年1.大衆社会は大正に成立した。子安宣邦氏は、大正に大衆社会の成立をみている。松下圭一は大衆社会の成立を第二次大戦後とする。すでに大衆社会の成立の...
古都を旅する

大野寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」作家の澤田瞳子氏の4回目は「大野寺」だった。磨崖仏で有名だ。笠置寺の磨崖仏がお手本であったとは初めて知った。バスの便が少ないので、室生寺の帰り道に寄りたい。室生口大野駅まで5分。プラス1は「海(かい)神社」だ...