2016年04月購入図書
大谷節子氏の「本書は、能の「代名詞」である世阿弥が、能という形式の文学をいかに確立したかを解くことをめざしている」によって『世阿弥の中世』は文学の区分とした。オンデマンド版はまさしくペーパーバックといった感触がある。所有する喜びはない。
書籍目録は本を処分することを前提に作成してきた。言わば暫定的なメモであった。ブクログなども使ってきて、「本+読書記録」を保管する快適な環境を探ることをしてきた。コストとベネフィットを考えるとクラウドを利用するしかない。もうブグロクは更新していない。何れにせよ一元管理するものであることは分かっている。ココログもその意味で使い勝手のよいアプリではない。さて、連休中に方法を考えてみたい。著作権もあるので、共有と私有領域が管理できたブグロクは優れた仕様だった。ISBNの読み取り機能も便利だ。Eevrnoteだと書誌情報を入力するのは結構手間がかかる。読む時間を圧迫しかねない。
若い人は読み終わって二度読みしない本はそのままBOOKOFFへ持っていくという。換金価値は発行月からの経過により下がるので、5円になった本ばかりの持っているのは本当に残念だが、手に入らないので簡単に処分はできない。1年以内に読まない本は買わなくてもよいし、持っていなくてもよいと割り切れるか。
【思想】
市川猿之助、光永圓道『猿之助、比叡山に千日回峰行者を訪ねる』春秋社、2016年
子安宣邦『日本近代思想批判 一国知の成立』岩波現代文庫、2003年、2009年第3刷
子安宣邦『江戸思想史講義』岩波現代文庫、2010年、2013年第2刷
子安宣邦『「大正」を読み直す 〔幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川〕』藤原書店、2016年
鈴木大拙『無心ということ』角川ソフィア文庫、2007年、2015年第13刷
鈴木大拙『日本的霊性 完全版』角川ソフィア文庫、2010年、2015年第5刷
出口ナオ、村上重良校注『大本神論 天の巻き 民衆宗教の聖典・大本教』東洋文庫、1979年、2011年第12刷
【歴史】
黒田俊雄『寺社勢力 もう一つの中世社会』岩波新書、1980年、2016年第10刷
黒田基樹『真田信之 真田家を継いだ男の半生』角川選書、2016年
五味文彦、本郷和人、西田友広、遠藤珠紀、杉山巖編『現代語訳 吾妻鏡 別巻 鎌倉時代を探る』吉川弘文館、2016年
【科学】
安田喜憲『環境文明論』論創社、2016年
今井むつみ『学びとは何かーー〈探求人〉になるために』岩波新書、2016年
エレツ・エイデン&ジャン=バティースト・ミシェル、阪本芳久訳、高安美佐子解説『カルチャロミクスーー文化をビッグデータで計測する』草思社、2016年
旦部幸博『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』ブルーバックス、2016年第2刷
松尾豊『人口知能は人間を超えるのか デープラーニングの先にあるもの』角川EPUB選書、2015年第9刷
【文学】
大谷節子『世阿弥の中世』岩波書店、2007年、オンデマンド版2015年
【エッセイ】
片貝孝夫『私のIT史:企業情報システムの50年』私家版、Kindle版、2016年
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