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『シンボルの哲学 理性,祭礼,芸術のシンボル試論』(2020)

S.K.ランガー、塚本明子訳『シンボルの哲学 理性,祭礼,芸術のシンボル試論』岩波文庫、2020年 Susanne Knauth Langer "Philosophy in a New Key " Harvard University Pr...
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『思想史家が読む論語』(2010)読み直し

子安宣邦『思想史家が読む論語』岩波書店、2010年第2刷 ちょっと参照するために読み出したのだが、面白いので読んでいる。別に読み通すつもりはないので、疲れたらやめる。 『論語』は色々と読んできたが、しっくりしない。本書は朱子、伊藤仁斎、荻生...
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『ローマの賢者セネカの知恵』(2003)その3

谷沢永一『ローマの賢者セネカの知恵』講談社、2003年 セネカの警句を挙げる。 「人々が争奪を繰り返している間は、また相互に平穏を破り合っている間は、また、代わる代わる不幸にし合っている間は、人生には何の実りもなく、楽しみもなく、心の進歩し...
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『ローマの賢者セネカの知恵』(2003)その2

谷沢永一『ローマの賢者セネカの知恵』講談社、2003年 好奇心が大切なことは分かる。しかし、好奇心に任せて手を広げすぎても仕方がない。自分が飽きない分野は何かを考えることになる。 研究には方法が必要だ。小松英雄氏の本を久々に取り出して考えさ...
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『ローマの賢者セネカの知恵』(2003)

谷沢永一『ローマの賢者セネカの知恵』講談社、2003年 セネカを読もうと、書棚を探したけれど見つからない。処分したかも知れないが、自分が選んでないので記憶があやふやだ。また、思い出したらそのうち買うことにして、谷沢先生の「人生の使い方」の教...
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『増補版 古典和歌解読』(2012)

小松英雄『増補版 古典和歌解読 和歌表現はどのように進化したか』笠間書院、2000年、2012年増補版第1刷 書誌情報 小松英雄氏が駒沢女子大学を2000年春に退職する際に最終講義に代えて書いた紀要論文を抜本的に書き改めたもの。増補にあたり...
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『戦国の忍び』(2020)

平山優『戦国の忍び』角川新書、2020年 平山優氏の本は厚いので有名です。今回も期待に違わず自立しました。352頁ありました。歴史学者は我々のイメージする「忍者(にんじゃ)」はいないという評価でした(P336)。そもそも「忍び者(しのびのも...
断片記憶

『超火山「槍・穂高」』(2003)で山行を回想する

原山智、山本明『超火山「槍・穂高」地質探偵ハラヤマ北アルプス誕生の謎を解く』山と渓谷社、2003年 本については既に書いたので、今回は、山行について書こうと思う。 ジオ・ジャパン2を見ていたら原山智氏が老骨に鞭打って滝谷を登って行くではない...
四都手帖

2020年10月四都手帖【編集中】

2020年10月の私的な愉しみと記憶 神無月の頃という兼好の随筆を読むと、風情と興醒めという二つの感情が表されている。対照となるものがあると短い文章でも際立つ。この秋は踊りがないので、美術展を見に行くか、街歩きをして喫茶店で燻るか、ホテルに...
東都手帖

東都手帖2020年10月【編集中】

2020年10月東都散歩のための私的な愉しみと記憶 10月は神無月です。街歩きをした8月末の楽しかったことを思うと、行楽行事のない月は味気ない。石元泰博展を楽しみにしています。 蔵書票をお願いしている宮島亜紀さんが、銅版画展を仲間と同時開催...