読書時間 ゴシックとは何か バロックとは何かを考えるには異なるものを持ってくるのがよい。そこで、ルネサンスと比較してみたが、絵画を通して一般論を語るのは難しかった。しかし、あとはモダンになるので、比較そのものが意味をなさなくなる。そうなると、ゴシックという言葉が浮かん... 2023.11.14 読書時間
読書時間 『メディアの法則』(2002) マーシャル・マクルーハン、エリック・マクルーハン、高山宏監修・序、中澤豊訳『メディアの法則』NTT出版、2002年久々に段ボール箱を漁っているうちに出てきた。マクルーハンの最後のメッセージ 待望の邦訳と帯にある。メディアは広義にとって、人工... 2023.11.09 読書時間
読書時間 『徒然草』はどう読まれてきたのか。 『徒然草』をエッセイ文学として読むとして、遁世の文学とみるのは、「無用者の系譜」の唐木順三であった。戦前の世代はそうなのかと思った。小松英雄は、日本語の歴史に即して言葉を解釈していた。これはある意味で執拗であって、先行する学者のいい加減な読... 2023.11.05 読書時間
読書時間 『無心ということ』(2007) 鈴木大拙『無心ということ』角川ソフィア文庫、2007年、2015年13版書誌情報浄土真宗系の同信会の講演4回の速記録に2回ぶんの講演を書き足して全6講となっている。1939年に大東出版社から出たものである。1955年に角川文庫としたものを2... 2023.10.12 読書時間
読書時間 佐藤雄基『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』(2023)その2 佐藤雄基『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』中公新書、2023年中世のこの国のかたちは六十六国二島からなる。古代律令制の緩やかな解体が続き、公領と荘園が半々を占めるようになるという12世紀の中世荘園制のもと、鎌倉幕府は国ごとに守護を配して、公... 2023.09.13 読書時間
読書時間 佐藤雄基『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』(2023) 佐藤雄基『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』中公新書、2023年佐藤雄基氏の文章は『日本中世初期の文書と訴訟(山川歴史モノグラム)』(山川出版社、2012年)と高橋典幸・五味文彦編『中世史講義 ーー院政期から戦国時代まで』(ちくま新書、201... 2023.09.12 読書時間
読書時間 「霊性革命」(2021) 末木文美士編『死者と霊性ーー近代を問い直す』岩波新書、2021年本書は末木文美士氏(司会)、中島隆博氏、若松英輔氏、安藤礼二氏、中島岳志氏による座談会の記録である。「霊性革命」は安藤礼二氏の論考で井筒俊彦の思想の起源と帰結が述べられている。... 2023.08.26 読書時間
読書時間 『「東洋」哲学の根本問題』(2018)その4 斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年本章は以下の3節で構成される。第II章 空/無a)「空」の徹底斎藤慶典氏は井筒俊彦の「井筒における「無」と〈「無分節」の「存在エネルギー」〉の同一視ぶりを」(p... 2023.08.19 読書時間
読書時間 『「東洋」哲学の根本問題』(2018)その3 斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年本書ははじめにで示されたように、以下で構成される。序章 井筒「東洋」哲学第I章 表層/深層第II章 空/無第III章 〈いま・ここで=現に〉第I章 表層/深層a... 2023.08.18 読書時間
読書時間 『「東洋」哲学の根本問題』(2018)その2 斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年本書をどこまで読んだかすでに忘れていた。付箋が貼ってあるところまでであろう。元々、読書会の参考に引っ張り出して読もうと思ったが、花火で本のありかがわからなくなっ... 2023.08.17 読書時間