『日本の道教遺跡を歩く』(2003)を再読する

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福永光司・千田稔・高橋徹『日本の道教遺跡を歩く 陰陽道・修験道のルーツもここにあった』朝日新聞社、2023年

以前読んだ時は、道教遺跡の信憑性に着目したので、肝心の陰陽道と修験道へのリンクを読み落としていた。吉野の宮滝から青根ヶ峰を見上げることは覚えていたが、大峯修験道の山上ヶ岳、稲村ヶ岳、弥山とはどう繋がるのかは考えなかった。宮滝から見えるという。

福永光司は弥生農耕文化は稲作が中国長江流域に起源を持つため、中国の土俗文化の影響を受けているとする。その後の朝鮮半島経由した仏教にしても、仏教は漢訳仏教であったので、中国仏教であり、中国の影響は免れないという。とすれば、農耕文化を伝えた人々の文化が影響しないわけはない。弥生文化に色濃く残っているとことになる。和田晴吾『古墳と埴輪』(岩波新書、2024年)の読み方もその点に注目して読んで行きたい。

日本の道教遺跡を歩く

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