曳舟文化センターで歌舞伎俳優中村梅乃さんと歌舞伎竹本鶴澤繁二さんの勉強会「縁糸乃会(えにしのかい)」が開催された。
2024年8月22日(木)17:00〜、23日(金)13:00〜、17:00〜
墨田区で歌舞伎が上演されることは滅多にない。曳舟文化センターに急遽花道がつくられた。押上文庫で関川さんの歌舞伎談義を聴いてから、曳舟文化センターへ向かった。
解説 竹本の魅力
中村梅寿(うめとし)さんによる竹本の紹介がわかりやすかった。歌舞伎を初めて観られる方もいるので、解説が必要なのだ。しかし、中村梅寿さんは好青年すぎる。
双蝶々曲輪日記(ふたちょうちょうくるわにっき)』八幡の里引き窓の場
市川鳶之助(南与兵衛、後に南方十次兵衛)、市川右若(女房お早)、中村梅乃(母お幸)、市川段一郎(濡髪長五郎)、中村梅寿(平岡丹平)、
尾上まつ虫(三原伝蔵)
浄瑠璃竹本拓太夫、三味線鶴澤繁二
竹本指導は竹本葵太夫(人間国宝)
舞台は石清水八幡宮の近くの八幡の里。南与兵衛の家の引き窓が大事な見せ場ですが、上手から見えないことが分かり急遽引き窓を移動させたという。歌舞伎座の広さに合わせてセットは作られているので曳舟文化センターの舞台に合わせるのは大変だと思う。
中村梅乃さんの婆さんの役が大事なのがよくわかる。中村梅玉(人間国宝)さんの指導については市川右若さんが懇親会で色々と話してくれた。中身は濃い。
音冴春臼月(おとさゆるはるのうすづき)団子売(だんごうり)
中村梅乃(お臼)と中村梅寿(杵造)による踊りである。藤間勘十郎指導とあり、勉強会といっても宗家の指導である。舞台は大坂天満橋、背景に天満宮。餅屋台を担いだ夫婦が当時し、楽しい踊りで幕となる。
拍手の後、中村梅乃さんと鶴澤繁二さんの口上となる。良いものを観た。これが続くことを期待したい。
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