中村梅乃「芝居を彩る小物たち① 手拭い四方山話」押上文庫 2025年4月19日
中村梅乃さんの歌舞伎に関するお話を聴きに押上文庫の2階へやってきました。木曜日に「花と縁糸と」で素踊りを見たばかりでしたが、まあ、お付き合いなのでそうなります。
中村梅乃さんは毎年挨拶用の「御手富貴」を東京和晒で作られるそうです。「乃の字つなぎ」と称して名前の一文字でデザインした素敵な手拭いが今回のプレゼントでした。
片岡仁左衛門さんの手拭いや、中村勘三郎さんの手拭いなど、格子模様で15代目や18代目を表すなどシャレが利きすぎで素人には判事物でした。師匠の手拭いを用意するのが弟子の役割だといいます。師匠がその役で使った手拭いを残しておいて、次にその役が回ってきた時には、長さなど合わせるそうです。大変な気の使い方ですね。与三郎用の豆絞もプリントではダメだそうで、手摺の豆絞の手拭いがなくなったときは苦労したそうです。
最後に京鹿子娘道成寺からクドキの恋の手習を舞う手拭いの使い方の実演があり、凄く色っぽい演技で藤間涼花さんの振付指導だそうです。脇役の実力者とはそういうものですね。
今回のパンフレットにもいただいた手拭いの槍梅を使ったと説明されてました。右若さんや雨花さんの手拭いを気軽にあげちゃいましたけど、意匠は確認しておくべきでした。
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