美術館で初詣

散歩時間

国立西洋美術館でルーベンス展を観ることになった。正月休みは短いのと、店も開いていないので余り出歩く気はしていなかったが、博物館で初詣というコピーに連れられて行く気になっていたところにお誘いがかかった。正月はだらだらと朝からコンビニおせちでお酒を飲んでるのが相応しいのである。それくらいだから午後からということで承知した。

17世紀のバロック絵画は19世紀印象派以降を見慣れている眼には過剰な表現に映る。テーマが宗教であり神話であることで、そのコンテクストを知らないと退屈するのは以前、メトロポリタンミュージアムの展示室で感じたことだった。どの部屋いっても茶色にしか見えなかった。我々は美術館で一度に多くのものを見すぎるのである。感受性は鈍麻するに決まっている。精神はそこまで強くない。

ロダン地獄の門の前で会って、中に入る。チケットはさっき並んで買っておいた。アントワープ聖母大聖堂の祭壇画を4K画像で見ることから始まる。これは持ってこれない。クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像画が可愛い。トルソーの脚を見た目で、キリストを見たら、おんなじ脚させてどうするのだ。ギリシャの英雄とちゃう。ヘラクレスとか女性ヌードに羞らいを感じる時代の絵だったのか。やはり、群像劇を見た方の印象を残るので、展示順はよかった。

上野のイタリアンと思ったけど、混んでいたので、浅草の鰻屋で食事して、ほぼ閉まりかけた仲見世を歩いたのだった。

ルーベンス展 バロックの誕生 国立西洋美術館 2018年10月16日(火)〜2019年1月20日(日)1,600円

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