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『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』(2014)その2

五味文彦『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』講談社学術文庫、2014年 本を探していたら出てきた。このところは中世哲学かラテン語しか読んでいないので、西洋の中世と日本の中世というか13世紀の同時代の思想が気になったので本を取ってみた。去年の3月...
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ゴシックとは何か

バロックとは何かを考えるには異なるものを持ってくるのがよい。そこで、ルネサンスと比較してみたが、絵画を通して一般論を語るのは難しかった。しかし、あとはモダンになるので、比較そのものが意味をなさなくなる。そうなると、ゴシックという言葉が浮かん...
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『メディアの法則』(2002)

マーシャル・マクルーハン、エリック・マクルーハン、高山宏監修・序、中澤豊訳『メディアの法則』NTT出版、2002年 久々に段ボール箱を漁っているうちに出てきた。マクルーハンの最後のメッセージ 待望の邦訳と帯にある。メディアは広義にとって、人...
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『徒然草』はどう読まれてきたのか。

『徒然草』をエッセイ文学として読むとして、遁世の文学とみるのは、「無用者の系譜」の唐木順三であった。戦前の世代はそうなのかと思った。小松英雄は、日本語の歴史に即して言葉を解釈していた。これはある意味で執拗であって、先行する学者のいい加減な読...
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『無心ということ』(2007)

鈴木大拙『無心ということ』角川ソフィア文庫、2007年、2015年13版 書誌情報 浄土真宗系の同信会の講演4回の速記録に2回ぶんの講演を書き足して全6講となっている。1939年に大東出版社から出たものである。1955年に角川文庫としたもの...
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佐藤雄基『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』(2023)その2

佐藤雄基『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』中公新書、2023年 中世のこの国のかたちは六十六国二島からなる。古代律令制の緩やかな解体が続き、公領と荘園が半々を占めるようになるという12世紀の中世荘園制のもと、鎌倉幕府は国ごとに守護を配して、...
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佐藤雄基『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』(2023)

佐藤雄基『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』中公新書、2023年 佐藤雄基氏の文章は『日本中世初期の文書と訴訟(山川歴史モノグラム)』(山川出版社、2012年)と高橋典幸・五味文彦編『中世史講義 ーー院政期から戦国時代まで』(ちくま新書、20...
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「霊性革命」(2021)

末木文美士編『死者と霊性ーー近代を問い直す』岩波新書、2021年 本書は末木文美士氏(司会)、中島隆博氏、若松英輔氏、安藤礼二氏、中島岳志氏による座談会の記録である。「霊性革命」は安藤礼二氏の論考で井筒俊彦の思想の起源と帰結が述べられている...
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『「東洋」哲学の根本問題』(2018)その4

斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年 本章は以下の3節で構成される。 第II章 空/無 a)「空」の徹底 斎藤慶典氏は井筒俊彦の「井筒における「無」と〈「無分節」の「存在エネルギー」〉の同一視ぶり...
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『「東洋」哲学の根本問題』(2018)その3

斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年 本書ははじめにで示されたように、以下で構成される。 序章 井筒「東洋」哲学 第I章 表層/深層 第II章 空/無 第III章 〈いま・ここで=現に〉 第I章 ...