『江戸服飾史談』(2024)

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大槻如電、吉田豊編注『江戸服飾史談』ちくま学芸文庫、2024年

書誌情報

『江戸服飾史談ーー大槻如電講義録』芙蓉書房出版、2001年を文庫化した。解説を読むと原題は『江戸の風俗衣服のうつりかはり』である。吉田豊氏が編集にあたり、注釈、解説、索引を付けている。

大槻如電(じょでん)は漢学者大槻磐渓の長男であり、弟は『言海』の編纂者の大槻文彦である。そもそも祖父は蘭学者で杉田玄白の弟子である大槻玄沢である。この家系はそれだけで期待できる。

文庫版解説「江戸東京人如電のとらえた大江戸時世粧(はやりのすがた)の沿革」を宮城学院女子大学教授の大久保尚子氏が書いている。

口調が講談調であらといって内容がいい加減なことはない。知らないことばかりなので、服飾史を含めてこの本を元に調べたくなる。

江戸服飾史談

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