『キリスト教美術シンボル事典』(2024)

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ジェニファー・スピーク、中山理訳『キリスト教美術シンボル事典』ちくま学芸文庫、2024年

(書誌情報)

Jennifer Speake, The Dent Dictionary of Symbols in Christian Art, 1994の全訳。

1997年大修館書店より刊行されたものの文庫化である。Dentの意味が書名からは読み取れない。項目索引は50音順。

キリスト教美術の「多様性の背後にある中心的な問題の1つは、図像美術否定と図像美術容認という相反する思想的傾向のベクトルの生み出す緊張関係であるといえる」(p.483、引用した文の「,.」は「、。」に置き換えている)。

聖書を読んでいないと事典の意味を読み取れないし、白黒の図版なので、画集での色を確認したくなる。枢機卿の赤い帽子(p.217)のことはLe Petit Parisienのオーナーさんと蔵書票のことで確認したことがあるが、黒の挿絵ではぴんとこない。

一冊で全てがわかるわけでもないので、枕元に置いて気になったら調べることにする。

キリスト教美術シンボル事典

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