中村雄二郎『正念場 ー不易と流行の間でー』岩波新書、1999年
タイトルが気に入ったので購入しました。
エッセイと書いていたのでカテゴリはエッセイにしましたが、内容は哲学であるので思想でもよかったかなと思い出しました。
昔、去来抄を読んで「不易を知らざれば基立ちがたく、流行知らざれば風新たにならず」に出会った時、当たり前のことを言っているのだと思いました。基はもといと訓みます。しかし、では何が基になるのかということも不易とは何かを問わなければわからないので、不易というものが信じられない時代にいることの矛盾を感じました。
そうやって中村雄二郎を読んでいくと、再魔術化する世界というタイトルが出てきました。
再魔術化する世界ではモリス・バーマンの『デカルトからベイトソンへ 世界の再魔術化』に言及されていました。なんと関心は繋がるものです。
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