『平田篤胤』(2016)

読書時間

吉田麻子『平田篤胤 交響する死者・生者・神々』平凡社新書、2016年

ふと手にしてあとがきを見ると、宮地正人『歴史のなかの『夜明け前』ーー平田国学の幕末維新』(吉川弘文館、2015年)のことや、渡辺京二氏のことなどが触れられていた。新書なので参考文献もないので、著者がどういう本を読んできたのか分からないけれども、平田篤胤を読み返したいと思っていたので、レジまで持ってきてしまった。3冊も買うと自分の中の問題意識が弱い本があるのではと、選書の甘さを指摘されかねない。というのも、目的の本のついで買いの2冊のうちの1冊だった。

それでも買うことにしたのは、帯にある「死者はいまどこにいるのか」という編集者のコピーであった。

著者の叔父であった谷川雁のエピソードを「人間を中心としないヒューマニズム」と捉える視点からは、「平田篤胤の思想は、まさに「人間を中心としないヒューマニズム」である」ということになる。

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