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『増補 花押を読む』(2000)

佐藤進一『増補 花押を読む』平凡社ライブラリー、2000年、2013年第2刷 花押の定義「花押(かおう)は自署の代りに用いられる記号もしくは符号であって、その起源は自署の草書体にある。草書体の自署を草名(そうみよう)とよび、草名の筆順、形状...
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『古事談 下』(2021)

源顕兼編、伊東玉美校訂・訳『古事談 下』、ちくま学芸文庫、2021年 三巻六四 永観、出挙の事、並びに東大寺拝堂の事 六五 永観、臨終の事 を読むと、永観堂の見返り阿弥陀立像のエピソードも永観に別な角度から光を与えてくれる。 五巻五〇 伴別...
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『古事談 上』(2021)

源顕兼編、伊東玉美校訂・訳『古事談 上』、ちくま学芸文庫、2021年 書誌情報本文は丹鶴叢書本を底本とした。漢文体を平仮名交じりに読み下している。人名に注、訳と評からなる。ちくま学芸文庫のための書き下ろしである。 上巻に「はじめに」7頁あり...
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『英語の語源』(1977)再読

渡部昇一『英語の語源』講談社現代新書、1977年 再読としたのは、前に書いたのと被るのと少し時間も経っているのでその2としなかった。 新語源学に基づいている 「百万人の英語」というラジオ講座で渡部昇一がWord Power Hourを毎週金...
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『極楽一丁目』(1972)

山手樹一郎『極楽一丁目』東京文藝社、1972年 昔、三島の古本屋で買った本。身が立つまで帰るなと言われた若侍(伊勢四郎)が旅で道連れになった娘(お市)等を送り届けた江戸の深川は武家虎一家によって地獄と化していた。 山手樹一郎は果てしなく読ん...
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『農耕社会の成立』(2010)

石川日出志『農耕社会の成立 シリーズ日本古代史①』岩波新書、2010年 中村新一氏の『アースダイバー 神社編』(講談社、2021年)を読んでいて頭が混乱したので、手近にあった本書を読見直してみることにした。中沢新一氏が以下のように書いていた...
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『覚えておきたい古文書くずし字200選』(2001)

柏書房編集部『覚えておきたい古文書くずし字200選』柏書房、2001年、2004年第4刷 これが使えるようになるのは古文書の入門段階が終わってからであろう。古文書は総合的な知識を問うものなので、変体仮名を読んだ経験がないと、この草書体漢字以...
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『壬生狂言の魅力』(1997)

梅原猛、西川照子、写真 井上隆雄『壬生狂言の魅力』淡交社、1997年 壬生寺で壬生狂言を見た時、買い求めた本だと思う。 梅原猛が壬生狂言の魅力を書き、西川照子氏が壬生狂言三十曲ーーその発生と発展、壬生狂言の周辺ーーそして劇は常に喜劇から始ま...
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『アースダイバー神社編』(2021)その2

中沢新一氏の『アースダイバー神社編』(講談社、2021年)を読んでいくと、日本列島に現れた南方起源の移住者が鹿児島に上陸したと書いてあって、知識の前提が揺らいだので、先を読めなくなった。そこで、手近の考古学の本を読み直すことにした。 「いま...
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『和文英訳十二講』(1954)

篠田錦策、佐々木髙政『和文英訳十二講』洛陽社、1954年、1968年改訂版、2009年改訂版 佐々木髙政の本を読んでは忘れて、買ったことも忘れた。 ソフトカバーでカバンに入れても楽なので、『考える英文法』を読み終えたら、次の候補にと考えてい...