読書時間 『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』 上田信『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』講談社学術文庫、2021年、kindle版本書のスタンスを上田信氏が「はじめに 大海に囲まれた二つ帝国」に書いていた。海の女神である媽祖(まそ)についての話のあとになる。「現在の歴史学には、大局的に... 2022.05.29 読書時間
読書時間 『水滸伝』(1972) 宮崎市定『水滸伝 虚構のなかの史実』中公新書、1972年、1993年14版『水滸伝』は読んだことがない。人気があったのは1世代前までのことなのだろうか。北方謙三氏が書いているのであるから、今でも人気があるのだろう。新歌舞伎座で『新・水滸伝』... 2022.05.25 読書時間
読書時間 『論より証拠』(1985)その4 谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷生涯読書計画を実践する五つの鍵1.最初に無駄な設備投資をせよ2.ひいきの著者を一人もて3.読書は内容でなく味わい4.解説書・入門書に気兼ねするな5.できる限り嫉妬心を抑えよ1.最初に無駄な設備... 2022.05.24 読書時間
読書時間 『論より証拠』(1985)その3 谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷以前読んだ時から3年半経って、振り返ることにする。虚学のための五箇条第一条 歴史物語に着目する。第二条 人間性を知ること。第三条 推理小説を読むこと。第四条 日本人の感受性を知ること。第五条 ... 2022.05.23 読書時間
読書時間 『南北朝』(2017) 林屋辰三郎『南北朝』朝日新書、2017年書誌情報著者のあとがきによると、1957年「創元歴史選書」、1967年「創元新書」、1987年「日本史論聚」第四巻(岩波書店)、1991年の朝日文庫」で刊行されてきた。新書版になったのは帯にある呉座勇... 2022.05.22 読書時間
読書時間 『砂糖の世界史』(1996) 川北稔『砂糖の世界史』岩波ジュニア新書、1996年、2021年第41刷サトウキビというと沖縄での黒糖作りを思い出した。製造過程を見たり、製糖事業の歴史を振り返ったパネルを見てそう遠くない話だと思った。本でも少し読んだかもしれないが、本書のよ... 2022.05.19 読書時間
読書時間 『埋もれた巨像』(1977)その2 上山春平『埋もれた巨像 国家論の試み』岩波叢書、1977年、1978年第2刷著者の注文にしたがって、難渋したというⅡとⅢを読む。私は暇人である。Ⅱ 法華寺の維摩藤原鎌足が始めた維摩会が途絶えていたのを再興したのが藤原不比等である(『尊卑分脈... 2022.05.14 読書時間
読書時間 『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』(2022) 山本芳久『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』NHK出版、2022年、kindle版100分de名著の2022年5月放送のテキストをkindle版で読む。図版など電子版は著作権の関係でないものもあるという。しかし、大勢に影響はない。必要なの... 2022.05.12 読書時間
読書時間 『埋もれた巨像』(1977) 上山春平『埋もれた巨像 国家論の試み』岩波叢書、1977年、1978年第2刷本箱を整理していて出てきた本である。藤原不比等をテーマにした番組を見たので、確か、あったはずと連休に探したのであった。パラフィン紙が黒変してパラパラと落ちるので、読... 2022.05.08 読書時間
読書時間 軽佻浮薄の勧め 谷沢永一『読書人の壺中』冬樹社、1978年書誌情報目次はあるが、まえがき、あとがきはない。これは谷沢永一の姿勢であるからよいとして、谷沢永一の読書論が最初に展開されるが、目次からは読み取れない。後続の書評のスタイルとは違うレイアウトのため、... 2022.05.07 読書時間
読書時間 『チョコレートの世界史』(2010) 武田尚子『チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石』中公新書、2010年、2020年11版川北稔氏の『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書、1996年)は砂糖を通して世界システムを論じていた。こうした観点では、角山栄氏の『茶の... 2022.04.30 読書時間
読書時間 『考えるヒト』(2015) 養老孟司『考えるヒト』ちくま文庫、2015年、2021年第2刷通勤時間に読んできたが、本書は、『唯脳論』(1989年)の解説に近いものであるという(p.211)。脳と意識がテーマとなっていた。第1章 脳は何をしているのか第2章 脳と心の関係... 2022.04.24 読書時間
読書時間 『大政所と北政所』(2022) 河内将芳『大政所と北政所ーー関白の母や妻の称号はなぜ二人の代名詞になったか』戎光祥選書ソレイユ、2022年書誌情報詳細な目次、参考文献、関連年表があり、索引はない。選書という一般書である。豊臣秀吉と母と正妻に焦点を当てた論考である。副題が著... 2022.04.20 読書時間
読書時間 『シリーズ歴史総合を学ぶ①世界史の考え方』(2022) 小川幸司・成田龍一編『シリーズ歴史総合を学ぶ①世界史の考え方』岩波新書、2022年歴史とは何かということを考えると、「「歴史叙述」がどのような営みによって提供されるのか」(ii)という問いに行き着く。成田龍一氏があとがきに書いていた。「歴史... 2022.04.17 読書時間
読書時間 『解剖学教室へようこそ』(2005) 養老孟司『解剖学教室へようこそ』ちくま文庫、2005年、2021年第17刷養老孟司の話は解剖から始まって、心とからだに及んで終わりとなる。趣旨は一貫しているように感じた。南直哉氏が解説を書いていた。四字熟語が出てくる。養老孟司氏は「事実を語... 2022.04.16 読書時間