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『独学の思考法 地頭を鍛える「考える技術」』(2022)

山野弘樹『独学の思考法 地頭を鍛える「考える技術」』講談社現代新書、2022年、kindle版 「考える技術」というと板坂元の『考える技術・書く技術』(講談社現代新書、1973年)を思い出す古い世代の人間にとって、本書は気になる存在である。...
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『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(2017)

山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』講談社現代新書、2017年、2020年21刷 本書は、最初に答えを書いて、その理由づけをしていく書き方をしていました。その最後が第6章です。 第6...
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『講談 英語の歴史』(2007)を読む

渡部昇一『講談 英語の歴史』PHP新書、2007年、kindle unlimited いつの頃からか本は買う物だと思い込んでいたが、この頃はkindleやhontoという購読サービスも使うことから、所有しなくてもよくなってきた。ただ、kin...
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「妙法院門跡と豊臣秀吉の千僧供養会」

「蓮華 仏教文化講座たより」妙法院門跡、vol.102 2022を捲っていくと、再度、千僧供養という言葉が目につきました。 下坂守「妙法院門跡と豊臣秀吉の千僧供養会ーー「妙法院殿の傍なる経堂」の歴史」第五四八回仏教文化講座令和四年四月二十四...
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「国宝妙法院庫裏ーーその創建を中心に」

「蓮華 仏教文化講座たより」妙法院門跡、vol.102 2022をなんとなく捲っていくと、千僧供養という言葉が目につきました。 髙橋康夫「国宝妙法院庫裏ーーその創建を中心に」と第五四六回仏教文化講座令和四年二月二十七日(日) 「妙法院庫裏は...
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『グーテンベルクの銀河系』(1986)その2

M.マクルーハン、森常治訳『グーテンベルクの銀河系 活字人間の形成』みすず書房、1986年、2001年第10刷 目次を見てみよう。 前書き 序章 グーテンベルクの銀河系 再編成された銀河系 またの名、個人主義社会における大衆状況 グーテンベ...
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『グーテンベルクの銀河系』(1986)

M.マクルーハン、森常治訳『グーテンベルクの銀河系 活字人間の形成』みすず書房、1986年、2001年第10刷 書誌情報 Marshall McLuhan,THE GUTENBRG GALAXY  The Making of Typogra...
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『日本中世の民衆世界ーー西京神人の千年』(2022)

三枝暁子『日本中世の民衆世界ーー西京神人の千年』岩波新書、2022年 書誌情報 参考文献や図表出典一覧がある。索引はない。 この本を読む人はどういう人だろうか。日本の中世の民衆世界を京都の西京(にしのきょう)の神人(じにん)を通じて論じる本...
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『中世社会の基層をさぐる』(2011)その2

勝俣鎭夫『中世社会の基層をさぐる』山川出版社、2011年 本論文のメインはなんといっても「中世の家と住宅検断」である。勝俣鎭夫氏が『中世の罪と罰』(東京大学出版会、1983年、のち、講談社学術文庫、2019年)で「家を焼く」を書いて批判され...
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『中世社会の基層をさぐる』(2011)

勝俣鎭夫『中世社会の基層をさぐる』山川出版社、2011年 桜井英治氏の解説が簡潔なので、これによるとこにしよう。 「先生は「サキ」と「アト」に関する古い用例を徹底的に洗い直し、ときに古典文学の通説的語釈の誤りを正しながら、語意の逆転が生じる...