青山昌文『改訂版 美学・芸術学研究』放送大学教育振興会、2019年
書誌情報
本書は放送大学の「印刷教材」である。2013年に刊行された『美学・芸術学研究』に、必要最小限の改訂を加えた改訂版であるという。2019年の放送講義がラジオ講義になったことから、カラー口絵が増え、白黒写真が必要箇所に掲載されているという。注、参考文献、索引とあり、「学術研究書」である。放送大学は「教科書」という言葉を使っていない。
経緯
相方から教えてもらったradikoで放送大学を聴いたら、たまたま、青山昌文(あおやま まさふみ)氏の講義だった。丁度、バウムガルテンを「美の転向者」と論じているところだったので、熱い語り口を聴いて、その「印刷教材」を読みたくなった。そういうわけで15章からなる。「印刷教材」を買ってきた。
1 美と芸術について
2 美の本質
3 芸術の本質
4 自然美と芸術美
5 美術
6 場共生芸術ーー音楽・演劇
7 場超越芸術ーー文学
8 場超越芸術ーー映画
9 建築
10 芸術の体系的分類
11 美術館の政治性とルーヴル美術館の歴史
12 ディドロ美学の始原
13 ディドロの関係の美学
14 ディドロの美術批評
15 ディドロの演劇美学
注)第12章から第15章は著者の博士論文の一部などを注を除いて掲載している。
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