Goinkyodo

視聴時間

vertual trip 高野山

『vertual trip 高野山』ポニーキャニオン、2008年連休もわずかになって、封を切る。冬壇上伽藍に雪が静かに積って行く。根本大塔内陣の朱色の柱に堂本印象によって描かれた十六大菩薩をみると、大塔内部に入り塗香を付けてお参りした記憶が...
読書時間

『日本中世に何が起きたか』(2017)

網野善彦『日本中世に何が起きたか 都市宗教と「資本主義」』角川ソフィア文庫、2017年、解説 呉座勇一もちろん解説を読むためだけに買った文庫本である。内容は4章からなるが、講演等を集めたものである。序にかえてを読んでいくと、絵巻物の作者の心...
読書時間

若松英輔氏の「霊性論」を読む

若松英輔「霊性論 第4章 岡倉天心と東洋的霊性」『思想 2017.4 No.1116』岩波書店若松英輔氏が「日本的霊性」を論じていたのは、内村鑑三、新渡戸稲造、鈴木大拙を対象にしたものだった(注1)。若松英輔氏の岩波書店の『思想』に連載して...
散歩時間

根津神社のつつじ祭り

根津神社のつつじ祭りは、今年の天候のためか花が揃ってないのが遠目で分かる。天気も良いので、200円喜捨してつつじ苑を散策した。新緑が気持ち良い。人の出は想像していたより多くなかった。まだ、時間が早かったせいであろう。つつじ咲く 風も薫か 根...
書籍目録

2017年04月購入図書

2017年04月購入図書(購入後記)梅田の紀伊國屋書店で本を買うのも久々だった。しかし、新幹線の中で本を読めなくなった。直ぐに睡魔が襲ってくる。坂東を理解するにはどこから関東平野を眺めたらよいか、そんなことを考えた。早稲田奉仕園に行く途中に...
書籍目録

2017年04月購入古書

2017年04月購入古書久々に『荒地』を読みたいと思った。そういう時季でもある。本はLE PETIT PARISIENになかったので、寄贈した。【文学】T.S.エリオット、西脇順三郎訳『荒地』創元社、1952年
ひととき

91 「雨音と黒縁メガネ」千宗室

ひととき 2017年5月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「雨音と黒縁メガネ」というタイトルでした。家元が期待していた本に裏切られて所在のない夜を過ごすことになった。雨音がフォービートに聴こえ、ジャズのCDを捜すことに...
読書時間

『頼山陽とその時代 上』その4

中村真一郎『頼山陽とその時代 上』ちくま学芸文庫、2017年第1部第5章 女弟子たち「京都生活における精神の自由のあらわれのひとつとして、放蕩の他に「女弟子」というものがある」(上P106)。中村真一郎の思わせぶりの記述である。さて、全ての...
読書時間

『頼山陽とその時代 上』その3

中村真一郎『頼山陽とその時代 上』ちくま学芸文庫、2017年第1部第4章 遊蕩と禁欲京都に出ても頼山陽の放蕩は止まなかった。中村真一郎は性欲と神経症の関係性に触れたが、神経症はよくなった。妾を置くことで東方(祇園)へ通う気がおこらなくなった...
古都を旅する

談山神社

週刊新潮の「とっておき私の奈良」直木賞作家の黒川博行氏の1回目は「談山神社」でした。談山神社は何度か訪れましたが、そう容易に行けるところではありません。奈良は見所が離れているので、目標にしないと行けないところです。黒川氏なら京都かと思いまし...
読書時間

『頼山陽とその時代 上』その2

中村真一郎『頼山陽とその時代 上』ちくま学芸文庫、2017年第1部第1章 病気と江戸遊学中村真一郎は頼山陽の病気を我が事に惹きつけて考えている。頼山陽の神経症は15歳で再発したと母の日記にある。初発は8歳である。18歳で江戸へ遊学した。1カ...
読書時間

『頼山陽とその時代 上』

中村真一郎『頼山陽とその時代 上』ちくま学芸文庫、2017年(書誌情報)1971年に中央公論社で刊行され、1976年から1977年にかけて中公文庫3巻となった。今回はちくま学芸文庫で上下巻となって出版された。下巻が厚い。漢字は新字体、訓読文...
断片記憶

「知的生活」とは何か

「知的生活」とは故渡部昇一氏のいう「知的生活」というのは考えてみればよく分からない言葉だ。P.G.ハマトンのThe Intellectual Lifeからきていると思われる。「方法」はhow-toではなくwayであろう。渡部昇一は「知的生活...
古都を旅する

野宮神社

週刊新潮の「とっておき私の京都」樂吉左衞門氏の4回目は「野宮神社」でした。樂吉左衛門氏は嵯峨野の野宮神社(ののみや)がお好きなようです。歌人の故山中智恵子の『斎宮女御徽子女王』(1976年)を読んで斎宮女御徽子(きし)女王に強く惹かれるとい...
断片記憶

渡部昇一氏逝く

2017年4月17日に渡部昇一氏が亡くなった。86歳だった。私は、知的生活の方法に憧れたので『知的生活の方法』(1976)『続 知的生活の方法』(1979)『知的余生の方法』(2010)『実践・快老生活』(2016)を読んできたが、最後の本...