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読書時間

『ドイツ参謀本部』(1974)

渡部昇一『ドイツ参謀本部』中公新書、1974年、1979年第12刷渡部昇一の「知的生活」の実践例のような本である。渡部昇一の専門は「英文法史」である。渡部昇一が「ドイツ参謀本部の歴史」を一つの「古典(クラシック)」というのは歴史的・人生的教...
四都手帖

四都手帖2019年06月【編集中】

2019年06月の私的な愉しみと記憶六月は水無月という。徒然草でもひもときながら、水無月祓えを思う。神祇信仰、仏教、陰陽五行、道教が日本人の習俗をどう形付けてきたのか。【古都】企画展「因幡薬師 平等寺」龍谷ミュージアム 2019年4月20(...
東都手帖

東都手帖2019年06月【編集中】

2019年06月東都散歩のための私的な愉しみと記憶梅雨時の東都をウィリアム・モリス関係の展示を見て回りたい。特別展「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅 東京国立博物館 2019年3月26日(火)〜6月2日(日)「円覚寺の至宝」三井記念美術館 20...
読書時間

『歴史とは何か』(1962)

E. H. カー、清水幾太郎訳『歴史とは何か』1962年、2018年第88刷最初に読んだのは、大学の時だと思う。まだ、まだ、マルクス主義歴史学の影響が強かった時代に、『歴史とは何か』はイデオロギーではない歴史の見方を教えてくれた。ケンブリッ...
読書時間

『吉田健一 ふたたび』(2019)

川本直,樫原辰郎編『吉田健一 ふたたび』冨山房インターナショナル、2019年第2刷ここに来て、何故、吉田健一なのか?1938年生まれの富士川義之氏(第一世代)以外は、みな、若い世代の執筆者(第三世代)である。川本直氏の定義によれば私は第二世...
読書時間

『銀魚部隊』(1938)の話

齋藤昌三『銀魚部隊』書物展望社、1938年齋藤昌三の本の話を書いたので、もう一冊紹介しておく。『銀魚部隊』(書物展望社、1938年)は齋藤昌三の号である少雨荘第五随筆集である。なお、タイトルは時局に合わせたふりをしているが、銀魚(紙魚)部隊...
読書時間

『書痴の散歩』(1932)を読む

齋藤昌三『書痴の散歩』書物展望社、1932年戦前の本が無いと思っていたのは、私の方だったかも知れない。記憶は嘘をつく。結構出てくるのは昭和思想史研究会で「大正を読む」を読み始めて、課題図書を出来るだけ出版した当時の形式で読み出してからだった...
断片記憶

『書痴の散歩』(1932)の話

齋藤昌三『書痴の散歩』書物展望社、1932年私が戦前の本を持っているとは、私の周りにいるひとは想像できないに違いない。新し物好きでミーハーと思われているが、例えば、書痴と言われた齋藤昌三の『書痴の散歩』(書物展望社、1932年、1,000部...
散歩時間

浮世絵にみる子ども

すみだ郷土文化資料館で「浮世絵にみる子ども 名所絵とおもちゃ絵」2019年4月27日(土)〜7月7日(日)すみだ郷土文化資料館での企画展を見る。名所絵から始まる。子どもたちが生き生きと描かれた「向嶋弘法大師境内之圖」は蓮花寺(東向島3丁目)...
断片記憶

表と裏

やまと尼寺精進日記を見ていたら、生け花の師匠が花に表と裏があると言って花の飾る向きを説明していた。日の当たる場所が表で反対側が裏である。花と葉を見て表と裏を見分けていた。樹木も北側と南側ある。自然はそう作られているが、人工物に囲まれているわ...
書籍目録

2019年4月購入図書

2019年4月購入図書卯月も末のと書いてきて、すでに10連休に入っていることを思い出した。2Qの読書生活はどうなるのか。(購入後記)スコラ哲学は前から気になっていた。眠くなる本ばかりではない。刺激的な本である。Norbert Wienerの...
書籍目録

2019年4購入古書

2019年4購入古書卯月も天候が不順であったとしか言いようがない月であった。春のせいかすぐに眠くなるので読書は捗らないでいるうちに本が積み重なってきた。読み終わってから買うという方針が遵守されていないことによる。いわゆる緩みである。花火を意...
書籍目録

2019年4月書籍往来

2019年4月書籍往来4月は物思いに耽る。埴谷雄高がT君と書いていたのが辻邦生だったので、この本を買ったのだろう。誰かから聞いたのかも知れない。ヨーロッパ旅行した時、辻邦生氏の講演を聴いた。それから、彼が死ぬまで読んできた。もはや同時代人で...
読書時間

『情報時代の見えないヒーロー 』(2006)

Flo Conway、Jim Siegelman、松浦俊輔訳『情報時代の見えないヒーロー ーーノーバート・ウィーナー 伝』日経BP社、2006年ウィーナー の『サイバネティクス』を買って、話の展開を追っていくと、面白い人だと分かる。人となり...
読書時間

『普遍論争』(2008)

山内志朗『普遍論争 近代の源流としての』平凡社、2008年ライブラリーの本を手繰っていたら、出てきた本、山内志朗氏の『天使の記号学』を買う磁力はすでに『普遍論争』(2008年)にあったのか。改めて記憶のあてにならなさを思い知る。本書は199...